TOKION EDITORIAL TEAM 「ルイ・ヴィトン」は旅をテーマにした写真集シリーズ「ファッション・アイ」から、日本人フォトグラファー・細倉真弓が撮影した『ファッション・アイ 京都』と、20世紀前半を中心にファッション・フォトグラファーとして活躍したジャン・モラルが撮影した『ファッション・アイ ノルマンディー』を3月1日に発売する。価格はともに¥5,700。
「ルイ・ヴィトン」は創業者の孫であるガストン-ルイ・ヴィトンが愛書家だったことなどに由来して約20年にわたって自社で書籍を刊行しており、現在までに80冊以上を刊行している。「ファッション・アイ」では、著名なファッション・フォトグラファーがそれぞれの視点で撮影した世界各地の国や地域等の写真とともに、彼らの経歴やインタビューを掲載。各巻ごとに装丁やレイアウト、印刷工程なども変えて制作している。若手から伝説的なフォトグラファーまでを織り交ぜたラインアップとなっており、過去にはソール・ライターによる『ニューヨーク』やサラ・ムーンによる『オリエント急行』、ピーター・リンドバーグによる「ベルリン」などを刊行している。
細倉真弓は、1979年生まれのフォトグラファー。立命館大学を卒業した後に、日本大学芸術学部で写真を学んだ。今作では彼女の故郷である京都を舞台に、何気ない風景から枯山水や伝統的な儀式などを青い色調とともに撮影した写真を収録している。なお、「ファッション・アイ」から日本人の写真集が刊行されるのは、篠山紀信による『シルクロード』以来2例目となる。
ジャン・モラルは1906年にフランスで生まれ、ファッション・フォトグラファーとして、『ハーパーズ バザー』や『エル』などで仕事をしていた。今回の写真集では、1930年〜1940年代に存在した客船ノルマンディー号の写真を収録。彼は1935年の処女航海の際に乗船した他、1939年にも写真週刊誌『パリ・マッチ』の記事のために再度乗船していた。
