「オニツカタイガー」がロンドンの旗艦店にてアーティスト、ミッシェル・フレッチャーの展覧会を開催

「オニツカタイガー(ONITSUKA TIGER)」がロンドン拠点のアーティスト、ミッシェル・フレッチャー(Michele Fletcher)の新作絵画展『Between a Flutter and a Fold』を1月27日〜3月25日にロンドンのリージェントストリートにある「オニツカタイガー」旗艦店のギャラリースペースで開催する。同展は、昨年の夏から開催しているアートギャラリープロジェクト「Tiger Gallery™」の第3弾となる。

ミッシェル・フレッチャーは、直感的な手法で、自然の完全無欠な美しさや自然界と人間との結びつきを色彩豊かに描き出すアーティスト。視覚的な記憶を頼りに、感覚と場所をつなぐことで、抽象画と風景画の両方の伝統に根ざした作品を制作する。ミッシェルはさまざまな花や果物、野菜を自ら育てており、季節によって多彩に変化する自宅の庭から作品のインスピレーションを受けている。

シュルレアリストの系譜を引き継ぎ、自然と人間を結びつけるロマン主義的、前科学的思考等から影響を受ける彼女の絵画は、優雅さと貪欲さが共存するしなやかなフォルムを持つ。その流れるようなリズムには、人間と植物に共通する飢えや欲望、ストレス等が表現されている。血管を流れる血液を思い起こさせるような筆の運びや、腱や関節でつながれた筋肉を思わせる神秘的な構造からは、人体との深い結びつきが浮かび上がる。

彼女の作品には、ルネサンスから現代までの幅広い画家達からの影響が見られ、ボッティチェリの『春』にある花のディテールやピーテル・パウル・ルーベンスの潮流や、17~18世紀の日本や中国の風景画、ジョージア・オキーフ、アイリーン・エイガー、ジョアン・ミッチェルといった現代のアーティストの作品に融合するようにも感じられる。詩情あふれる緻密さで描かれる作品は、植物の命の尊厳と、手つかずの自然の中にしっかりと根を下ろした人間の姿を前面に押し出している。

■『Between a Flutter and a Fold』By Michele Fletcher
会期 : 1月27日〜3月25日
会場 : Onitsuka Tiger Regent Street, London Flagship
時間 : 月曜〜土曜10:30〜18:00 日曜 11:30〜18:00
公式ウェブサイト:https://www.onitsukatiger.com/gb/en-gb/mk/tigergallery

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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