写真家・大橋英児の個展「Roadside Lights」がAkio Nagasawa Gallery Aoyamaで開催

Akio Nagasawa Gallery Aoyamaは、写真家・大橋英児の個展「Roadside Lights」を開催する。会期は2月3日〜3月11日。

同展では、2008年より開始したプロジェクト「Roadside Lights」から新作作品を展覧する。日本ではありふれた景色である“自販機のある風景”にスポットをあて、特に冬を中心に全国を回り撮影を続けた。期間中に会場で、既刊作品集も販売する。

大橋は1955年、北海道稚内市生まれ。生まれ育った北辺の体験から冬などの厳しい環境下での荒涼美に魅せられ、20代後半よりヒマラヤ周辺の国々を訪れている。

また、同展について、「14年前の吹雪の夜に車を走らせていた。ホワイトアウトで自分のいる場所さえわからなくなっていた時、 いつも見慣れた自販機の明かりで何処にいるのかを知るという経験をした。それ以来、自販機は私にとって 特別な存在となり、世の中を見る窓となった。

路上にぽつんと佇む自販機の姿は孤独である。しかしこの景色は日本では当たり前で誰も気に留めること は無い、そんな自販機の姿に私は現代人を重ね合わせた。自販機たちは雨の日も雪の日もたたずみ、ひたすら お客さんを待ち続けている。その姿は、私の心につきささり、それは過去の失われた記憶の断片を可視化して 行く。

さらに自販機の輝く姿からは、かつての自分の日々の営みを見るだけでは無く希望も見えてくる。自販機 が指し示す光の先に、希望と未来をも感じ取ることが出来る。その時、自販機は“ジェフ・クーンズの掃除機” のような究極のモダンアートとなる」とステートメントを寄せている。

■Roadside Lights
会期:2月3日〜3月11日
会場:Akio Nagasawa Gallery Aoyama
住所:東京都港区南⻘山5-12-3 Noirビル2F
時間:11:00〜13:00、14:00〜19:00
休日:日〜水曜・祝日
公式サイト:https://www.akionagasawa.com/exhibition/roadside-lights/

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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