陶磁器ブランド「ハサミポーセリン」が写真家・平野太呂とコラボしたマグカップを発売

陶磁器ブランド「ハサミポーセリン(HASAMI PORCELAIN)」がアートとマグカップの新たな可能性を探るプロジェクト“ART MUG”の第2弾として、写真家・平野太呂とコラボレーションしたマグカップ(¥4,180)を5月19日の11:00に特設サイトで発売する。

“ART MUG”は、ブランドの国内展開10周年を迎える2021年にローンチした。「ハサミポーセリン」は、アーティスト、印刷業者、窯元と協業しながら、プリント時の発色・再現の向上を図るべく試行錯誤を重ね、4月にアーティストの内田洋一朗がアートワークを手掛けた第1弾を発売した。

第2弾のアートワークを手掛けた写真家の平野太呂は、「ハサミポーセリン」のヴィジュアル撮影を長年にわたり担当している。平野は、スケートボードカルチャーを基盤にしながら、カルチャー誌やファッション誌、広告等で活動し、2004〜2019年にはオルタナティヴなスペース「NO.12 GALLERY」を主宰した。今回は平野氏が自身の作品集『LOS ANGELES CAR CLUB』から2点の作品を選定し、ミディアムサイズのマグカップにプリントした。

平野は、今回のコラボレーションについて、「大人になるまでコーヒーが苦手だった僕は、旅先で入ったアメリカのダイナーで初めてコーヒーがうまいと思いました。マグの底が確認できるような薄いコーヒーでしたが僕にはそれが丁度良かったのです。真っ白いマグカップを見るたびにそのことを思い出します。ボテっとした野暮ったいダイナーのマグカップとは比べ物にならないほど洗練されたデザインですが、僕には通底している何かを感じずにはいられません。ぜひ、普段からガシガシ使いたいものです。5脚揃えた白いマグにひとつだけ僕の写真付きのマグがあるのもいいかも知れませんね」とコメントしている。

“ART MUG”の参加アーティストは合計7名で、残り5名のアーティストと協業したマグカップは、年内に随時発売する予定となっている。

「ハサミポーセリン」は波佐見焼のテーブルウェアブランドとして、「イデー」で経験を積みロサンゼルスにて本、工芸、クラフト、文化を伝える店「トータス(tortoise)」をオープンした篠本拓宏のディレクションにより、2011年にアメリカで始まった。同ブランドのアイテムは、装飾性のないフォルムが特徴で、潔くすっきりとした直線と機能、製造工程の必然性から導かれた曲線のデザインに仕上げている。また、一定のモジュールに従ったサイズ展開により、スタッキングが可能となっている。現在は、原料の天草陶石に土を混ぜた「半磁器」のマグ、プレート、ボウル、ティーポット等を中心にアメリカ、ヨーロッパ、アジア、オセアニアで展開している。2016年には、「ハサミポーセリン」が「アップル(APPLE)」のオリジナルマグカップに採用され、国内外で大きな注目を浴びた。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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