今の気分にフィットする、手に入れたいアイテムをTOKION視点でピックアップする「Tokyo Wish List」。コロナ禍の影響もあって在宅の時間が以前よりも増えた人は多い。そこで今回は、自宅でアートを楽しむことができる焼き物にフォーカスする。インテリアとしてはもちろんのこと、陶器は実際に使うことで、あなたの部屋や食事の時間を彩り豊かにしてくれるはず。
TENEO × Shibukusa Ryuzo Ⅶ
※価格に盆栽の植え込みは含まれていません。
日本伝統文化が凝縮したガスマスク型花器
もはや花器の枠を大きく超えたアート作品と言ってもいい、こちらのガスマスク型花器は、2020年にスタートしたばかりのブランド「テネオ(TENEO)」からリリースされたもの。
こちらは、日仏の異なる文化や背景の組み合わせとアップデートをベースにしたアイテムを展開する同ブランドと、「伝承は衰退、伝統は革新の連続」という家訓の下、江戸時代から窯元としてもの作りをする「渋草柳造窯」の七代渋草柳造によるプロジェクトの1つとして作り上げられた。まるで本物のように見える繊細なディテールに、器が持つ美しい光沢が高次元で融合した高い完成度に驚かされる。まさに日本の伝統文化の現代版のような本作品は、インテリアとして圧倒的な存在感を放つだろう。
ネクト 03-6823-5922
DESCENDANT
時代を超えて親しまれている陶器とのコラボレーション作品
江戸時代より庶民に親しまれている長崎県波佐見町生まれの波佐見焼の陶磁器。その魅力はなんといっても、美しい見た目とリーズナブルな価格だろう。そこで今回紹介したいのは、「ダブルタップス」を手掛ける西山徹の等身大であるブランド「ディセンダント(DESCENDANT )」とのコラボレーション作品。同ブランドのアイコンカラーでもあるネイビーで染め付けられた波佐見焼の器には、これまたブランドを象徴する白鯨がさりげなく落とし込まれている。そしてそれぞれの裏には、ブランドのスローガンで“GIVE LIFE MEANING”を。落ち着いた色合いの陶器があなたのティータイムに癒しを与えてくれるはず。頑丈な作りなのでガシガシ使い込みたい。
ディセンダント https://www.descendant.jp
HASAMI × Boris Tellegen
日本の伝統品と海外アートが交差した芸術作品
江戸時代から続く波佐見焼の魅力を多くの人に知ってもらうべく、長崎県の波佐見町から世界に波佐見焼を発信する商社「マルヒロ」。同社が手掛ける波佐見焼の陶磁器ブランドの1つが、今回紹介する「ハサミ(HASAMI)」だ。同ブランドは、あくまでも“道具”として使える陶磁器をリリースしており、ピックアップしたものも、マグにプレートと、日常生活には欠かせないもの達。
そして、本作で注目したいのは、色鮮やかなグラフィックをオランダ人アーティストのボリス・テレジェンが手掛けているところ。ボリスは、ヨーロッパのグラフィティシーンを代表する1人で、立体的で機械的な作品が人気を集めている。どの器も、カラフルでポップなグラフィックが楽しめるようになっている。自分用としてはもちろんのこと、来客用にいくつかそろえるのもおすすめしたい。
マルヒロ 0955-42-2777
Photography Erina Takahashi
Styling Takuya Raita