the hatchが自主イベント「THE JUSTICE」に込めた想い——札幌の音楽シーンの未来のために

the hatch(ザ・ハッチ)
山田碧(vo,tb)、宮崎良研(g)、ザキヤマ(b)、岩崎隆太郎(ds)の4名からなる札幌出身のオルタナティヴ・バンド。当初はハードコアに重心を寄せていたが、山田加入後にラテン、アフロ、現代ジャズからベースミュージックまで取り入れた多彩なリズムが展開するサウンドへと移行。2018年に1stアルバム『OpaqueAge』を発表。全国各地でライヴを精力的に行ない、2022年11月に2ndアルバム『shape of raw to come』をリリース。
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ハードコアやジャズに加え、アフロビートやベースミュージックなども取り入れながらその比肩なきバンド力学で昇華した2ndアルバム『Shape of raw to come』を昨年9月にリリースしたthe hatch。この7月、彼等のフッドである札幌で主催イベント「THE JUSTICE」を開催する。会場は、彼等のルーツでもあるライヴハウス、「161倉庫」が入っているビル全体。出演するのは、その多くが札幌で活動する世代やジャンルを横断した多数のバンドやDJだ。これが2回目の開催となり、初回はコロナ前夜にあたる2020年2月に同所で行われた。昨年、メンバー4人中3人が上京したというthe hatchの今と、「THE JUSTICE」のアティチュードについて、フロントマンの山田碧とベースのザキヤマに語ってもらった。

ツアーを経て、セッション力が向上

——最近はバンドとしてどういう時間を過ごしてるんですか?

山田碧(以下、山田):今、新しい曲を作ってる期間なんですけど、前までは俺がメンバーに「この尺で、こういうグルーヴで弾いて」ってめちゃくちゃ細かく指定していたんですけど、最近はその場の空気の中で、みんなで演奏する遊びが楽しくて。ここ1年くらいでみんなのセッション力というか、反射神経が上がったので。それを楽しんでますね。

——なんでバンドのセッション力が上がったんだと思いますか?

ザキヤマ:肌感覚として碧のツボをみんながわかるようになってきたというか。それは去年のツアー(9月から11月にかけて開催したthe hatch 2nd full album“Shape of raw to come”Release Tour)が大きかったと思いますね。碧のツボがツアーでわかったというか。どっちかというと、いいか悪いかの二択ではあるんですけど。

山田:あと、前よりもグルーヴ的にボーカルに対してみんなの演奏が集まってくるように最近やっとなった感じがあって。それまではもっとハードコアとかジャズのインストっぽい要素が強かったんですけど。ツアーを重ねたことで俺の力がグッと上がって、そこにみんなも追従しやすくなったのかなって。

——俺も『Shape of raw to come』を聴いて印象的だったのはまさにそこだったんですね。歌の輪郭が明らかにクリアになって、さらにバンドの演奏のすごみも増幅しているなって。

山田:歌うのが楽しくなったんですよね。俺自身、もともと歌うことが好きじゃなかったけど、最近はめっちゃ楽しいし、歌うことが好きになった自分がいて。トロンボーンも吹いてきたし、キーボードも弾いてるし、トラック作るのも好きだけど、最近はなんか歌うのが楽しいんですよね。

——Shape of raw to come』も2曲目の「retina SS」から歌への新しいアプローチが明確に聴こえてくるし、ラストの「Discherming us」にたどり着いた時に、この2曲を作った理由がその間の曲達で表現されてるなとも思って。本当に、歌が研ぎ澄まされてる。

山田:ありがとうございます。最初に「retina SS」とアルバムタイトル曲ができてから2ndアルバムのことを考え始めなきゃなと思ったところはあって。ラストの「Discherming us」は最後のレコーディングの前日くらいに作ったんですよ。自分の札幌感が出てる曲だなと思いますね。

——ベースにもどこまで過不足なく、あるいは引き算できるかという気迫も感じて。

ザキヤマ:みんなが出す音の中で自分のベースはどこにいなきゃいけないかということをすごく考えて。タイトルトラックも6分ある曲でフレット3つしか押さえてないんです。もっと引き算できるなとも思うし。

山田:今もそういうところがあるけど、前はもっとカマしたもん勝ちみたいな感覚が強かったから。

ザキヤマ:全員、赤レンジャーみたいな(笑)。

——あるいは全員、悪人みたいな(笑)。

山田:今は譲るところは譲る。真ん中にボーカルがあるというより、みんなの演奏を纏うようにボーカルがあるなって。

上京後の変化

——上京してからの音楽の向き合い方が変わったところもありますか?

山田:それを心配してたけど、あんまりないっすね。変わったっちゃ変わったところもあるけど……ネガティブな変化はなくて。もともと自分にとって住む場所がすごく重要なのはわかっていたので、上京と言っても住んでいるのは多摩川に近い川崎市のほう。いつも外にいる感覚がないと気が済まないので、雨の日も絶対に窓を開けてます。

——札幌に通じる何かを感じるところもある?

山田:ビルがないんで空が広いから景色が見れるのはいいですね。俺の部屋は3階なんですけど、周りに何もないから見晴らしが本当によくて。音も思いっきり鳴らしてますね。

——苦情とかは大丈夫?

山田:床がガンガンに揺れるくらいDJして1回だけ苦情が来たけど(笑)、コントラバス奏者が住んでたりとか、隣の人も声楽やってるみたいで昼間歌ってたりしていて。音楽やってる人ってそういう場所が好きなんじゃないですかね。ちなみにザキヤマも近所に住んでます。

ザキヤマ:オーナーに「音出してもいいですか?」って訊いたら、「うちの主人も音楽好きなんで」って。今日も朝5時くらいまでMPCをいじってました。

——今はMPCをいじることが多いんですか? サンプリングでビート作ったり?

ザキヤマ:今はまだ趣味でいじってるんですけど、いつかできればいいなと思ってますね。バンドでもいろいろ使ってみたいですね。

山田:今までは全部、俺が主軸になって曲を作ってましたけど、みんな自分でいろいろやり始めたので。メンバーがネタを持ってきてくれたりして、ちょっと曲の作り方も変わってきて。バンドをやっていて、楽しいですね。

——それを言えるのは最高ですね。

山田:一定期間、集中してGEZANのサポートメンバーをやって「あ、やっぱりちゃんと自分のバンドをやりたいな」って気持ちが高まったんですよね。

——そういう意味でもGEZANのサポートはいろんな刺激がある。

山田:GEZANのサポートをやることで自分の地力が少なからず絶対に上がったなと思っていて。そこに自分がどうあるべきかを考える立場になることが今まであまりなかったので。自分のバンドでは自分のわがままを聞いてもらうことが多かったから。俺はロックバンドのサポートとしてバンドのサウンドをひと回り、ふた回りスケールを広げることが大事かなと思うんですよね。まぁ、それでもサポートにしてはかなり自由にやらせてもらってますけどね。

——さっきの歌の輪郭がクリアになったという面において、GEZANからのフィードバックも要因としてありますか?

山田:どうだろう? あ、でも、サポートでコーラスをやった経験は自分の中ですごく大きかったです。コーラスはセンターにいる人以上に自由にしちゃいけないじゃないですか。自分の中でよりその場のライヴにおける正確さじゃないけど、当てるところに当てにいくみたいなことをすごく意識してやれたから。

5月のカナダツアー

——5月に回ったカナダツアーはどうでしたか?

山田:トロントは開発が進んでいて、町並みモントリオールのほうが好きでしたね。でも、トロントも集客やお客さんの反応がよかったのが嬉しかった。あと、カナダって空気が札幌に似てるんですよね。地元感があって、海外に来た感じがあんまりなかったというか(笑)。あ、モントリオールで俺がすごく好きなジョナ・ヤノ(Jonah Yano)というシンガーソングライターが連絡をくれて。オフの日にドライブに行って楽しかった。それが一番よかったな。

ザキヤマ:モントリオールのお客さんはみんな音をじっくり聴いてくれる感じで。そいうところも「札幌っぽいよね」って話してました。

山田:俺等の曲って展開が多いじゃないですか。人の意識として、ループしてるところがあればあるほど音楽として認識しやすくなるらしいんですよ。俺等の曲みたいに展開がガクンと落ちたりする時に日本人のライヴだと集中力が切れるきっかけになることがけっこうあるなって、ライヴをやりながら感じてるんですけど、カナダのお客さんはガッと集中して聴いてくれてる感覚がすごくあって。それが新鮮だったしめちゃくちゃ嬉しかった。あと環境として日本は過ごしやすいんだなと思いましたね。日常的に銃があるわけでもないし、タバコも安いし、ご飯もおいしいし。でも、銃社会自体は嫌だなと思うけど、1人ひとりが考えることを投げ出したりしないんだなとも思った。夜中とか本当に人が歩いてないし、飲みすぎる人もあんまりいなくて。1人ひとりの責任感とか、自分のことは全部自分で考えるんだなって空気として感じました。なんでもそうだけど、レールを引くと考えなくて済んじゃうので。そういうことも思いましたね。

1回目の「THE JUSTICE」

——ここからは「THE JUSTICE」について。初開催だった前回は2020年2月で、コロナ直前だったんですよね

山田:超ギリギリっす。

ザキヤマ:この1週間後の「さっぽろ雪まつり」で初めて北海道でコロナが出て。

——パンデミック以降は時間感覚がバグってるところもかなりあると思うんですけど、初回の「THE JUSTICE」はどんな感触が残ってますか?

山田:そもそもイベントの目的が、音楽性は自分達とは違うけど、札幌にあったニッチな音楽シーンに影響されていて。そういうところと若い子を繋ぎたいと思って、前回は俺等よりも上の世代の人達と俺等よりもずっと若い人達みたいな感じでブッキングをしっかり分けた感じだったんですよね。the hatchと同世代とか少し下のオルタナティブだったり実験的なバンドって、バンドシーンとクラブシーンを行き来するような人達がほとんどいなくて。でも、3年前くらいからシーンを気にすることなく多様なジャンルの音楽に興味を持って近づいてきてくれる20歳前後の若くておもしろいバンドが急に出てきて。それをちゃんと混ぜてあげたいと思ったんですよね。

——これは誤解だったら申し訳ないんだけど、碧くんは徹底的に自分の表現に注力していて、地元のバンドの世代を繋げることとかにそこまで興味がないという印象があったんですよね。

山田:ああ、自分の表現の結果論みたいなものにこだわっていたところがすごくあるんですけど。なんだろう? 俺はちょっと狂気じみてるくらい音楽というものに対しての信仰心が強くて。自分が音楽に還元するために、自分が新しい音楽を作っていきたいという。でも、歳を重ねてそういう思いで音楽を作る人の母数が増えたほうがいいし、世代関係なくもっとみんなにそういう意識を持ってほしいという気持ちで「THE JUSTICE」をやり始めたところはあります。

——札幌のシーンは特異なおもしろさがあるから、絶対に他にはないイベントになるだろうし。

山田:そうっすね。やっぱり独特だし、GEZANやthe hatchのツアーで全国のいろんなところに行きましたけど、札幌みたいにある程度の人口や文化がある土壌でグルグルとインディーズシーンとかオルタナティブな音楽も積み重なっている感じは、本州とはまた違うねじれ方をしているなって思います。

——いろんなスタイルやアティチュードを持ったバンド、アーティストがいると思うけど、通底している何かはなんだと思いますか。

山田:暗い。

ザキヤマ:そうだね。

山田:メジャーシーンとかに憧れてやってる人達はちょっと違うかもしれないけど、普通に自分の中からスッと出てくる音楽を作っていったら、暗いのができるというか。

——あらかじめ持っている凍てついた哀愁であったり。

山田:凛としてるというか。俺等はわりとそれを悲しい表現として認識してないんだけど、たぶん本州の人からすると暗く感じるんだろうなと思います。

——それは過剰な表現性ではなく、あくまで平熱というか。

山田:そう、すごく平熱なんですよ。ただ、ちょっと背筋が伸びるような感覚はあって。そこに対して悲しみというより、居心地がいいと思うんだけど。やっぱり1年の3分の1は雪が積もってるので。寒いって暑いよりもずっと外にいられないから内側にこもっていく感覚が強いんだと思います。

——死に近づくもんね。

山田:そうっすね。しかも俺なんてストーブとかエアコンがマジで嫌いだったから、家でスキーウェア着て過ごしてました(笑)。

ザキヤマ:で、窓開けて(笑)。

上の世代と若い世代を繋げたい

——ザキヤマさんはどうですか? 札幌のシーンの特異性について。

ザキヤマ:僕も23歳くらいの時から札幌のシーンを見てきたけど、やっぱり全国的に見ても全然違うなと思うんですよね。自分もそういう音を出したいと思ってたけど、じゃあなんで札幌のバンドがそういう音になっているか考えたら、ますますわからなくなっちゃって。気候の影響もあるかもしれないし、東京に対しての負けん気とかも出てるからそこでオリジナリティが培われているのかなとか思ってたんですけど、それだけじゃないなって。上京してからも札幌のバンドを見てると、フィットするというか、「カッコいい音って、やっぱりこれだよね」ってなるんですよね。それは若いバンドのライヴを観ても思うし。なんなんですかね? その理由がわかる日が来るのかな。

——その謎は一生解けなくてもいいのかもしれないし。

ザキヤマ:「とりあえず聴け」って言い続ければいいかなって。「THE JUSTICE」に関しては、1回目でなんのトラブルもなく終わったのはイベントとして素晴らしかったなって。じゃあ2回目もすぐやろうかという話をしようとしたら、コロナが来て。

山田:トラブルはあったけどね。イベントの前日に俺の家で殴り合いのケンカが起こったり。1人は家を飛び出して、同じ場所にいさせられないから、もう1人をタクシーでザキヤマの家に連れて行って。それで飛び出したほうを追いかけて、なだめて「俺の家に帰ろう」って歩いて帰っていったら、家の向いのマンションが大火事になっていて。

ザキヤマ:ヤバい、全部思い出した!(笑)。

山田:そいつとマンションに氷を投げたりして。周りの部屋の人を「火事!」って叫んで起こしたら、声が枯れて翌日のライヴはマジでクソだった(苦笑)。

——すごい2日間だったんだ。

山田:イベントに関しては、上の世代の人達はこれくらいの規模感で東京のバンドを呼んでやってたけど、「THE JUSTICE」はもうちょっと地域に向けたいと思ってる。札幌で実際に活動している音楽家の人達の未来になることが目的で。多く人にリーチするアーティストを呼びたいとかそれによってthe hatchとしてのステップアップがどうという考えとは違う気持ちがありますね。

ザキヤマ:確かに。立ち上げた時からそうだね。

——上京してからそういう思いが強くなった部分もありますか?

山田:札幌が元気なくなっちゃったなと感じて。シーンの中で自分の存在がちょっと大きくなっちゃったなとも思ったんですよ。札幌を出た理由の1つでもあるんですけど。

——the hatchや碧くんがアイコンのようになったということですか?

山田:コロナの中でも活動的に動いていたというのもあるんですけど、どのシーンの現場に行っても目立ちすぎて存在が大きくなっちゃったというか。俺がいるかいないかで、そこで起きている物事のクオリティとかに影響するような存在になりたくなくて。焚き付けてはあげたいけど、俺はその火種を遠くから見てるほうがたぶん好き。今年の春くらいから、またいろんなおもしろいことがたくさん起こり始めてる。

ザキヤマ:マジで今の札幌、おもしろいっすよ。

——具体的に言うと?

ザキヤマ:ガッツのある若い子がめっちゃ増えましたね。それこそ、「THE JUSTICE」は初回も今回も高校生は無料なんですけど、前回の「THE JUSTICE」の時はまだ高校生でお客さんとして遊びに来ていた子達が今バンドやっていて、今回は出演者として参加するんです。

——ああ、イベントのあり方として最高ですね。

山田:そうなんですよ。

ザキヤマ:ちゃんとカッコよくて、札幌らしい。そういう若い子達が増えてる。

山田:今回もずっと真摯に音楽と向き合ってる上の世代のバンドもいるけど、もうちょっと俺がカッコいいと思っていること以上に、これから生まれてくるものがどうなっていくかという期待を込めてブッキングした感覚がすごくあって。コロナ禍以降、若い子はSNSとかインターネットの中から音楽の情報をすごい速さでインプットしているけどそれはあくまでネット上に上がっているものの中だけで、逆に上の世代はもっと現場で直接つながりや情報を得てきていたので、この3年間で以前のようには双方に交流できてないなというもどかしさを感じていて。the hatchがいるからとかじゃなく、札幌の若い子達と自分が見てきた偏屈で真摯な音楽家達が現場で繋がって、自由でコマーシャルに揺れない、音楽が生まれていくサイクルが回っていけばいいなという願いが「THE JUSTICE」にはありますね。

——フッドから生まれる音楽がより自由に交錯していけるように。

山田:うん。サウンドロンドンのジャズのシーンみたいに教育的に何かやることはできないけど、あれも何が大事かって、その土地で生まれたものに対してシェアし合うような意識だと思うんですよ。それで世界的に通用するジャンルにもなってるわけじゃないですか。それはサウンドロンドンだからできたことじゃなくて、土壌とちゃんと回っていくサイクルがあればできることだと思うから。前回以降、バンドシーンにいた人が気軽にプレシャスホールとかクラブに遊びに行ったり、ジャズのセッションシーンの顔を出すようにもなっていて。音楽を楽しめる場所ならどこでも楽しんじゃうみたいなやつらが増えてるなって。

ザキヤマ:この3年で全く違うサイクルが生まれてるので、このタイミングで2回目を開催するのはすごくいいと思います。

——そのイベントを1棟のビルでやるというのもいいですよね。

山田:もう、クッソ汚い、スナックしか入ってなかったようなビルの地下に昔からライブハウスがあって。それが「161倉庫」というライヴハウスなんですけど。THA BLUE HERBも練習に使ってたらしく、歴史のあるハコ。北大からもめちゃくちゃ近くて、大学生とかも使ってる。ハコ代が3万円とかなんですよ。

——気軽に企画を打てるんだ。

山田:そう。金のない学生のバンドとか、全然お客さんが来ないような実験的なバンドやアンダーグラウンドな音楽を受け入れてくれるハコで。the hatchの初めての企画もそこでやって。東京からリアクションがあるまでは、本当にそこだけでイベントをやってたし、ひどい時はお客さんが人くらいしかいなかった。the hatchのルーツですね。

ザキヤマ:完全にルーツです。初めて行った時は緊張しましたね。

山田:まともな換気設備もないので、夏場は床に水溜りとかできます。

——前回は2月だったからよかったけど(笑)。

山田:そうなんですよ。だからけっこう心配してますね(笑)。でも、一筋縄ではいかない音楽なので、そういうところ込みで絶対に今の札幌のシーンの面白さを感じてもらえると思うので。

ザキヤマ:絶対にヤバいイベントになると思います。

Photography Mayumi Hosokura

札幌出身のポストハードコア・オルタナティブバンドthe hatch主催のイベント”THE JUSTICE”が7月9日、札幌市 西沢水産ビル内4会場にて開催決定。2020年2月開催以来、コロナ禍を経て久々の復活となる。総勢51組のアーティストが、札幌駅から北へ2駅行ったところにある、西沢水産ビルに集結。地下1階の「161倉庫」と「秘密基地」、2階の「zippy hall」がライブ・DJフロア。地下の「胡蝶」という部屋がFOODスペースとなり、来場した各々が好きな時間に好きな音や空間を選択し楽しめる1日限定のイベント。

■the hatch presents”THE JUSTICE”
日程:2023年7月9日
時間:13:00〜22:00
会場:札幌市 西沢水産ビル内 (161倉庫、ZIPPY HALL 他4会場)
住所:札幌市東区北16条東1-2-10
料金:¥3,000 高校生以下FREE

■出演:
-LIVE-
食品まつり/THE GUAYS/odd eyes/KK manga/BANGLANG/CARTHIEFSCHOOL/CHEMTRAIL/chikyunokiki/DEERMAN/DMPC/DON KARNAGE/Glans/GOREFLIX/Is Survived By/KOPY/MEAT COP/nessie/Nobody Celebrates My Birthday/olololop/otaco/ōu/Paska Roska/pol/RDB5/SAD EXPRESS/SETTNN/Sky Mata/Spartankixx/SUPERNOW/the hatch/tommy△/Tattletale/VERBXIABRIXO/黄倉未来/湿った犬/タデクイ/テレビ大陸音頭/天国旅行/喃語/南光照/モトヤマフミオ/ヤングラブ/ランチブレイク
-DJ-
BIOPASSWORD2/katana/mitayo/OGASHAKA/soichiro/TOMMY(BOY)/ARIKA/有田くん
-SHOP-
穴木ストア/交信/OVEN UNIVERSE/salon タレ目/Watral/pierce, ice dalnum 5 09 1 8
-FOOD-
待夢/台湾料理ごとう/たべるとくらしの研究所/C-origin
-照明・装飾-
佐藤 円/SUU
http://thejustice.html.xdomain.jp

author:

三宅正一

1978年生まれ、東京都出身。雑誌「SWITCH」「EYESCREAM」の編集を経て、2004年に独立。音楽をはじめとしたカルチャー全般にわたる執筆を行う。Twitter:@miyakeshoichi Instagram:@miyakeshoichi

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