写真家・菊地昇の写真展「FOREIGN AFFAIRS」が開催 70~80年代にトム・ウェイツやトーキング・ヘッズらを活写した作品を展示

音楽をテーマとする神泉のギャラリーJULY  TREEにて、写真家・菊地昇の写真展「FOREIGN AFFAIRS」が9月24日から開催となる。

菊地は’70年代後半からキャリアをスタートさせ、ジャンルを問わず内外のミュージシャンのポートレイトからライブの現場まで、音楽が聴こえる写真を撮り続けてきた。

ザ・クラッシュの唯一の来日公演を追ったリアル・フォト・ドキュメント『ザ・クラッシュ 1982 ジャパン』や、日本のカメラマンとして初めてジャマイカのレゲエ・サンスプラッシュを撮影したことでも知られる。

今回の写真展では、そのキャリア初期に、伝説の小さな呼び屋“トムス・キャビン”を立ち上げた麻田浩との出会いから撮影したトム・ウェイツの初来日公演(1977年)を筆頭に、トーキング・ヘッズ、ラウンジ・リザーズなど、数々のロック・アーティストの70年代後半~80年代にかけての来日公演やオフショットを活写した、これまであまり展示してこなかった作品を中心に展示。タイトルは1977年にリリースされたトム・ウェイツの同名アルバムから引用されている(邦題は“異国の出来事”)。

菊地昇がトム・ウェイツを撮影するきっかけとなった麻田浩(トムス・キャビン)からは本展開催にあたり以下のコメントが寄せられている。

トムス・キャビンというプロモーターはそんなに有名なアーチストをやっていたわけでもないのに多くのカメラマンの方達が写真を撮ってくれた。
中でも初期は後に有名になった多くのアーチストの写真が残っている。
得能道弘、桑本正士、長谷部宏さんなどと並んで多分ミュージックマガジンなどの写真が多かったと思うが菊地昇さんにも多くの写真を撮っていただいた。
物静かな菊地さんはアーチストにあれこれ注文をつけずに黙々と写真を撮っていたのが印象的だった。
先日会ったら相変わらず昔と同じ様に物静かな菊地さんだった。
多分僕とほぼ同世代のはずだが先に挙げた方達が皆さん亡くなってしまった今、菊地さんには是非頑張って写真を撮り続けてほしいと思う。
麻田浩

会期中、展示作品の受注によるオリジナル・プリントの販売も行われる予定だ。

■「FOREIGN AFFAIRS~Sho Kikuchi Photo Exhibition」
会期:2023年9月24日~10月15 日
会場:JULY TREE
住所:東京都目黒区青葉台4-7-27 ロイヤルステージ01-1A
休日:不定期 
時間:13:00〜18:00 ※変更となる可能性あり。休日とあわせて詳細はオフィシャルサイト、SNSを確認のこと
入場料:無料 
オフィシャルサイト:https://www.julytree.tokyo/
Twitter:@JulyTree2023 
Instagram:@july_tree_tokyo 

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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