アーティスト・Sayuri Nishikuboの展示会「The unknown self」が10月6日から「BOOK AND SONS」で開催 

東京・学芸大学の「BOOK AND SONS」は10月6日から15日まで、モノクロで描いたドローイングが特徴的なアーティスト・Sayuri Nishikubo / 西久保佐友里の展示会「The unknown self」を開催する。

西久保は、2017年にイラストの展示を「BOOK AND SONS」で開催。5年間で西久保の表現は日常を描く特徴的な線画のみならず、具象や抽象などグレースケールのペインティングへと広がった。本展示では、黒で構成する抽象作品から、人物や抽象画などを自由に描いた紙の作品を展示する。

今回の展示会を開催するにあたり西久保は次のようにコメントする。

「それは一種の商業価値に対する疑念や反発のようなものでもあった。
商業的に求められる『可愛い』ものや受けのいいスタイルから脱却し、自らの表現を模索し実 験する中で生まれた。
しかし、反抗心だけで描いて行けるものではない。
頭であれこれ考えて制作したものも、絵になるとどうも嘘くさくなってしまう。
かつて存在した得体の知れない熱量が必要である。
それは、理由もなく向こうから湧き上がってくる。
そいつを迎えにいくために、ただ筆を動かす。

とにかく手を動かすことで作り出された黒の抽象画は、文字を掻き消す行為から偶発的に生まれるものだが
描いているうちに地元でよく眺めていた(現在も眺めている)夜空と似通った普遍的な何かを感じとる。
夜空をただぼんやりと眺め、頭を一度リセットしまた制作に取り掛かる。
そのような一連を今回の展示で表現したいと思う」。

Sayuri Nishikubo / 西久保佐友里
1988年、三重県生まれ。看護大学卒業後、医療職として勤務しながらイラストレーション・グ ラフィックデザインを独学で身につける。 モノクロで描いたドローイングが徐々に注目を集め、雑誌や広告、アパレル等への作品提供、パッ ケージデザインなどを行う。2020 年頃より、アクリルガッシュを用いたペインティング作品を制作し、国内外での展示を行う。 そのスタイルはモノクロによるポートレイト、タイポグラフィー、抽象画を横断し多様に表現される。

■Sayuri Nishikubo EXHIBITION「The unknown self」
会期:2023年10月6〜15日
会場:BOOK AND SONS
住所:東京都目黒区鷹番 2-13-3 キャトル鷹番
時間:12:00〜19:00 
休日:水曜日
料金:無料 

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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