13回目となる「TOKYO ART BOOK FAIR 2023」が東京都現代美術館で開催される。独創的なアートブックを制作する出版社やギャラリー、アーティストらが国内外から約300組出展し、本の魅力を伝える。会期は11月23日から26日までの4日間。
「TOKYO ART BOOK FAIR」は、アート出版に特化した日本初のブックフェア。2009年の第1回目以来、年に1度のペースで開催し、今やアジアで最大規模のアートブックフェアになるまで成長してきた。今年の特別コンテンツは、北欧5ヵ国(ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、デンマーク、アイスランド)の出版文化を紹介する企画「ゲストカントリー」や、現代美術作品の蒐集で著名な清里現代美術館のアーカイヴ展覧会、自身のコンビニエンスストアをコラージュ作品で埋め尽くした現代アーティストのトーマス・コンの展示だ。
ほかに、資生堂の企業文化誌「花椿」や、スキン&マインドブランド「バウム(BAUM)」が同ブックフェアのために制作する小冊子「Trees: Five Perspectives」、TOKYO DESIGN STUDIO New Balanceがプロデュースするフリーマガジン「NOT FAR」が特別展示ブースを設ける。ゲストを招待したトークショーや子ども向けワークショップ、作家によるサイン会などの多様なプログラムも展開する。
◾︎「TOKYO ART BOOK FAIR 2023」
会期:11月23日~26日
時間:23日は12:00~20:00、24~26日は11:00~19:00
会場:東京都現代美術館
住所:東京都江東区三好4-1-1
料金:一般 ¥1,000 (※一部イベントには別途参加費が必要)
チケット販売は11月9日12:00よりスタート予定。公式サイト、SNSにて詳細を案内
https://artsticker.page.link/TABF2023
2. 「Thomas Kong “ARTS FOR SALE”」。今年5月にこの世を去ったトーマス・コンが遺した作品群の一部と、1点もののアートブック、惜しまれつつ閉店した「KIM’S CORNER FOOD」のアーカイブ資料を展示する
3. 「花椿 Tribute to the Archive」。1937年創刊の資生堂の企業文化誌「花椿」。ノルウェー・オスロ在住のファッションエディターであるエリス・バイ・オルセンと制作したタブロイドを配布する。ほかに、「花椿」のアーカイブ展示など
4. 「NOT FAR / TOKYO DESIGN STUDIO New Balance」。TOKYO DESIGN STUDIO New Balanceはフリーマガジン「NOT FAR」をプロデュースしている。同ブックフェアでは10月にリリースした最新号を配布するほか、日本橋浜町のコンセプトストア「T-HOUSE New Balance」と同ブックフェアの会場をつなぐ企画も開催する
5. 「BAUM TREEDAY 『樹木がもたらす、あたらしい感性』」。樹木に敬意を捧げる5人のアーティストの作品をまとめたZINE「Trees: Five Perspectives」を配布するほか、それらの実際の作品も展示する。参加作家は国松希根太(彫刻家)、福井守(彫刻家)、Ling-Li Tseng(建築芸術家)、Nina Kerola(アーティ スト)、Min-chin Tung(彫刻家)