現代美術家の五木田智央がタカ・イシイギャラリーで3年ぶりの個展「MOO」を開催 国内初のカラーペインティング作品を展示 

五木田智央がタカ・イシイギャラリーで、3年ぶりとなる個展「MOO」を9月26日まで開催している。同ギャラリーでは3年ぶり5度目の個展で、国内では初めてカラーのペインティング作品を発表した。

五木田は2000年に『ランジェリー・レスリング』を発表して以降、木炭やインクで描いたドローイングや白黒のグワッシュで描いたペインティング作品などで多くの鑑賞者を魅了してきた。海外でも高い評価を獲得しながら、自らの技術やスタイルにとどまることなく、常に新たな領域へと挑戦し続けてきた。これまで、モノクロームの作品に加え、青色の単色で描いた作品やステンシルを用いた作品、コラージュや立体など、豊かな視覚言語によって多様な作品を生み出してきた。今年からはカラーの作品を本格的に制作し、3 月にイタリアで開催した個展は、カラー作品のみで構成された初の展覧会となった。

同展ではキャンバスにカラーのアクリル絵の具とパステルで制作した最新のペインティング作品を展示。これまで、海外の古い雑誌や印刷物、写真などからインスピレーションを得て作品を制作してきた五木田にとって、自らの記憶にあるイメージやこれまで描いてきた経験や偶発的に生まれた形などを着想源として、柔らかな色調と独自のカラーパレットを用いて多様な画題を描いた。自由かつ軽やかな表現と豊かなテクスチャーを備え、さらなる進化をうかがい知ることができる。

また、制作プロセスやマテリアルの変化が作品の根底に存在する揺るぎない五木田の絵画の本質を際立たせている。同展の開催に合わせ、展覧会カタログの刊行を予定している。

■五木田智央「MOO」
会期:8月28日~9月26日
会場:タカ・イシイギャラリー
住所:東京都港区六本木6-5-24
時間:12:00~18:00 ※アポイントメント制
休日:日曜、月曜、祝日
入場料:無料

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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