「ティファニー」がビヨンセとジェイ・Zを起用した新キャンペーン「ABOUT LOVE」を発表

「ティファニー」は、ビヨンセとジェイ・Zを起用した新ブランドキャンペーン「ABOUT LOVE」を発表した。「ABOUT LOVE」は、ブランドの新たなクリエイティブディレクションのもと制作されたキャンペーンで、カーターズ(ビヨンセとジェイ・Zによるユニット名義であり、2人のファミリーネーム)と「ティファニー」がビジョンを共有することにより実現した特別なコラボレーション。

ビヨンセとジェイ・Zがそろってキャンペーンに起用されたのは今回が初めて。「ABOUT LOVE」は、ジャン=ミシェル・バスキアの作品『Equals Pi』(1982年)を背景に、アイコニックな「ティファニー ダイヤモンド」 に照らされて、カーターズのラブストーリーが展開される。今回のキャンペーンは、「ティファニー」が所有するアート作品をはじめて公の場で発表するもので、ニューヨークのクリエイター達とのコラボレーションという長年続けてきた「ティファニー」の伝統を引き継いでおり、新たなブランドアイデンティティを掲げ、時を超えた愛の美しさとその多様な側面を表現すると同時に、現代の愛のあり方について新たなビジョンを提示する。なお本キャンペーンは、 9月に「ティファニー」公式サイトでの公開を予定している。  

「ティファニー」史上初めてブランドキャンペーンで着用される「ティファニーダイヤモンド」は、総重量128.54カラット、ファセット数は82面を誇る。「ABOUT LOVE」の中でビヨンセが着用しているこのイエローダイヤモンドは、19世紀に発見されたジェムストーンの中で最も希少性の高い宝石の1つとされている。1877年に南アフリカのキンバリー ダイヤモンド鉱山で発見されたこのダイヤモンドの原石を、その翌年に創業者チャールズ・ルイス・ティファニーが購入したことで、ダイヤモンドの権威としてのブランドの名声が確固たるものとなった。

また1960~70年代にかけて人気を博したジュエリーデザイナーのジャン・シュランバージェやティファニーTコレクションなど、ブランドのアイコンジュエリーが随所に散りばめられている。たとえば、ジェイ・Zが着用しているカフリンクスは、ジャン・シュランバージェによる名作「バード オン ア ロック」ブローチを再構築しデザインされた唯一無二のクリエイションとなっている。

さらに映画監督のエマニュエル・アジェイによって、往年の名曲「ムーン・リバー」をテーマソングとする映像作品も制作。1961年に公開された映画「ティファニーで朝食を」の主題歌として広く知られるこの名曲をビヨンセがアレンジを加えて歌い、その様子をジェイ・Zがスーパー8カメラで撮影しているという。

2人が撮影の舞台として選んだのは、ロサンゼルスのオルム・ハウスと呼ばれる邸宅。この作品には、ノスタルジックな映像と映画のような夢のある画像が織り交ぜられている。バスキアによる『Equals Pi』も、ストーリーの中でティファニー ブルーを彷彿とさせる作品として再び登場する。本キャンペーンのビジュアルは、メイソン・プールが撮影、ジューン・アンブローズとマーニ・セノフォンテがスタイリングを担当した。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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