ホラー映画の名匠、ジョン・カーペンター監督の特集上映が開催 『ニューヨーク1997』や『ゼイリブ』『ザ・フォッグ』の3作品

映画監督ジョン・カーペンターの特集上映「ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022」が、2022年1月7〜27日の3週間限定で、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、アップリンク吉祥寺で開催される。

今回、上映されるのは、1981年の劇場公開から40年ぶりにリバイバル上映が実現する『ニューヨーク1997』、カルト的な人気を誇るSFスリラー『ゼイリブ』(1988)、隠れた名作ホラーと名高い『ザ・フォッグ』(1980)、カーペンター節炸裂の3作品。今回初の4Kレストア版で上映される。

ジョン・カーペンターは、40年以上にわたってシリーズが続く伝説的ホラー映画『ハロウィン』(1978)やSFホラーの大傑作と呼び声が高い『遊星からの物体X』(1982)など数々の名作を生み出し、多くの映画ファンに愛される名匠の1人。

今回の特集上映に際して、漫画家の荒木飛呂彦は、「現在観返しても、昔から考えても、ジョン・カーペンター作品は本当に革進のSF・ホラーエンターテインメントなのだ!と改めて思う。それはロックだ。その登場人物達も音楽も現在へ受け継がれている世界観も」とコメント。

そのほか、映画監督の押井守は、「この3本より『要塞警察』が好きなんです。セーター姐さんがリボルバーを片手でリロードするシーンが最高です。ジョン君が演奏してる単調なシンセも脳に焼き付いてます」、漫画家の奥浩哉は「ジョン・カーペンター監督は僕の漫画人生でも特別な影響を与えてくれました。カーペンター監督の作品群のようなオリジナリティがありユニークで刺激に富んだエンタメ作品を漫画を一生描いて行けたら嬉しいです」、映画監督の三宅唱は、「小さい頃、父から『ピンチの時に笑うのがアメリカ映画だ。ピンチの時は笑え』と教わった。その後ジョン・カーペンターの映画を見た時、これだ、と思った。しんどい時は、あの不敵な笑みと『ニューヨーク1997』のテーマ曲を思い出すことにしている」と、それぞれコメントを寄せる。

また、1月7日からの上映スタートに先駆けて、2021年12月31日にヒューマントラストシネマ渋谷にて、「ジョン・カーペンター レトロスペクティブ2022」上映作品、『ニューヨーク1997』『ザ・フォッグ』『ゼイリブ』4Kレストア版の一挙上映を開催する。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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