今の気分にフィットする、手に入れたいアイテムをTOKION視点でピックアップする「Tokyo Wish List」。12月はクリスマスや忘年会などがあってか、どことなく街中がキラキラして見える季節。いつもとは違った雰囲気で楽しみたいなら、メゾンブランドのゲームグッズを使ってパーティなんてどうだろう。トランプやパズルといった定番ゲームは、何歳になっても夢中になってしまうもの。メゾンが手掛ける上質な手触りと洗練されたデザイン。デジタルでは味わえないアナログなゲームに興じるのも、これまた1つ、大人の嗜みでは。
LOUIS VUITTON
2021年をリュクスに、難解に、締めくくる
「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のアイコンである、モノグラム・パターンがあしらわれたアクリルのケースに納められているのは、カラフルなピースがたくさん詰まった529ピースのジクソーパズル。同ブランドのノスタルジックなシルクスカーフから着想を得たというモチーフは、全面にポップな手描きのイラストがちりばめられ、その柄の細かさから想像するだけでもなかなかな難易度の高さがうかがえる。
よく見ると「ルイ・ヴィトン」のアイコンバッグの数々や、シャンゼリゼのショップの建物といったブランドを象徴するアイコンの他に、“2021”や“200 years”といった今を感じさせるイラストがあり、イヤープレートならぬイヤーパズルとしても記念すべきアイテムではないだろうか。完成した暁には額装をすれば、アートピースはインテリアとして部屋を華やかに彩ってくれるはず。今年のあれこれに思いをはせつつ、年を締めくくるリュクスなパズルに挑戦してみては。
GUCCI
秘密のアタッシェケースを開いたら
アイコニックな“G”がジオメトリカルにあしらわれた、静かに艶めくアタッシェケース。まるでドル紙幣が詰まっていそうな鍵付きのケースを開くと、秘密の嗜好品のように丁寧に整然と並んだ美しいカードとダイスとチップが現れる。
「グッチ(GUCCI)」の遊び心から登場したのは、リュクスなハードケースに納められたポーカーセット。1970年代のアーカイブからインスパイアされたブリーフケースにグラフィカルなジオメトリックGモチーフが、全面にデザインされており、当時のレトロでグラムなムードを漂わせている。一見レザーのような質感の素材は、“デメトラ”と呼ばれ、「グッチ」がブランドの100周年の節目に“ラグジュアリーを再定義する”というミッションの下、非動物素材、再生可能なバイオベースの原料から作られた新しいサステイナブル素材だ。クラシカルとテクノロジーのハイブリッドから生まれた、こちらのポーカーセット。ハードリカーを傾けながら、クラシカルなゲームに興じたい。
Baccarat
こんなトランプで大富豪がしたい
1764年より、美しきクリスタルでひとびとを魅了し続ける「バカラ(Baccarat)」。最近では、ラグジュアリーなピカチュウを誕生させたことでも話題を集めた「バカラ」が見せた遊び心は、パリのアーティスト、アレクサンドル・ベンジャミン・ナヴェがイラストレーションを手掛けたトランプになった。
手描きの温かみにあふれたテイストで、それぞれのマークのエースは“メディチ ベース”をはじめとする、ブランドを象徴するクリスタルがモチーフになっている。ジャック、クイーン、キングはそれぞれのマークで絵柄が異なり、どことなくお茶目な人柄を感じさせるようなキャラクター。アイコン的グラスの“アルクール”に腰掛けるジョーカーも、どこか憎めないデザイン。硬質なグラスの印象とは対照的なムードのトランプのカードだが、リムがシルバーの箔押しになっており、束になった時に放つ輝きは、やはり「バカラ」のクリスタルの輝きを想起させる。始めたら、時がたつのを忘れてしまうトランプゲーム。気付けばオールナイトで遊んでしまうこともある大富豪のおともにぜひ。