写真家・小見山峻が約4年ぶりとなる写真集『call, overhaul, and roll』を11月1日に出版 横浜から札幌までバイクでのロードトリップの記録

写真家・小見山峻は、約4年ぶりとなる写真集『call, overhaul, and roll』(ピンホールブックス)を11月1日に限定1000部で出版する。通常版 (¥4,290)とプリント付き特装版(A4サイズ ¥33,000、A3サイズ ¥55,000)の2種を用意する。

同書は、効率の良さが圧倒的正義になりつつある現代社会で、「迷う」ということのポジティブな意味を追いかけ、自らが迷うだけ迷ってみよう、という決意のもと小見山が住む横浜から札幌まで、バイクでさまよい、寄り道を繰り返しながら走り抜けたロードトリップの一部始終を収録。結果、記録として残していたこれらの写真達は、これまで以上に純粋な好奇心を浮き彫りにするものとなった。さらにそうした旅の景色に、音楽家TAIHEIよる書き下ろし楽曲、音楽ジャーナリスト有泉智子とファッションデザイナー吉田圭佑による寄稿文が彩りを添える。

出版にあたり、小見山は以下のコメントを発表した。

いつの間にか、道を間違えることや遠回りすることを悪手かのように避けてばかりの毎日になっていました。迷うことなんて、下手をすれば食事の回数よりも多い代 謝の1つだと 言うのに。ならば今こそ迷えるだけ迷ってみせようと。馬鹿げた時間の使い方に踏み切ったのです。思いつきのような衝動に駆られ、バイクのハンドルに安物 の方位磁針を取り付け、それを頼りに北を目指しました。
写真を生業にして、あれやこれやと格好をつけ、撮る理由をでっち 上げている毎日ですが、その実、つまるところは「僕はここにいた」と 伝えたいだけ。
何事もなければ、まだ何十年と生活は続いてゆくと信じています。その折々で、「僕はここにいた」をただ愚直に積み重ねていくのでしょう。この本のように。
踏み出せない誰かに、何故か帰りたくない夕方に、太陽がもどかしい朝に、毛布にしがみつく真夜中に、道に迷うあなたに。そして天国にも届くよう願いを込めて。

また出版に合わせて、下記の日程で展示を予定している
2022年11月1日
東京 POP UP in 代官山蔦屋書店

2022年11月19日~12月3日
札幌個展『call, overhaul, and roll』(ie sapporo)

2023年1月11日~2月1日
東京個展『call, overhaul, and roll』(BOOK AND SONS)

2023年2月4~19日
名古屋個展『call, overhaul, and roll』(C7C gallery)

2023年2月23~26日
京都 POP UP in haku kyoto(※作者在廊 )

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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