写真家の池野詩織が「渋谷パルコ」で個展を開催 バンドGEZANを被写体とした作品を中心に62点を展示

写真家の池野詩織は11月23日から、「渋谷パルコ」地下1階にある「GALLERY X BY PARCO」で、個展「Utopia Glowing Redly」を開催する。

池野詩織は、1991年生まれ。2012年から写真家として活動を開始し、2018年にcommune Pressより写真集『オーヴ』を発売。広告ビジュアルやあいみょんのジャケット写真など、国内外の数多くの撮影を手掛けている。

池野は、2014年にGEZANに出会ってから、アーティスト写真やジャケット写真、GEZAN主催の全感覚祭のメインビジュアルの写真をはじめとし、彼らのアートワークやライブ写真のみならず、日常の中での姿を継続的に撮影してきた。本展では、バンドGEZANを被写体とした作品を中心に、彼らに限らず撮り収めた私的な作品を含めた62点の作品を展示する。

今回、展示に合わせて、池野は下記のステートメントを発表した。

この展示はGEZANというバンドを語るにはとるに足らない、限りなく私写真に近い、私の体験したGEZANの記憶である。彼らのステージの上から生活の一場面まで、何に駆られて必死にシャッターを押してきたのだろうと、膨大な数のアーカイヴを前に思う。
ファンタジーともドキュメンタリーともとれるこの写真たちの中では、真っ赤に燃えるステージでの姿も、自転車を漕ぐ少年のような姿も、身体中を真っ赤に塗った姿も、カオスな状態で違和感なく同居しているから不思議だ。
そんな彼らの独特な存在のあり方を可視化するのが、この展示の試みの1つでもある。
これはあくまで私の物語の中で切り取られた彼らの姿であり、だからこそ希望を込めて、この写真たちをユートピアと呼びきりたいと思う。

また、関連イベントとして11月22日23時から渋谷パルコ10F屋上で、「SHIBUYA PARCO 3RD ANNIVERSARY 十三月× UNDERCOVER midnight meeting」を開催する。

■Siori Ikeno「Utopia Glowing Redly」
会期:2022年11月23~27日
会場:GALLERY X BY PARCO
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 「渋谷パルコ」地下1階
時間:11:00~21:00 ※入場は閉場時間の30分前まで
料金:無料
https://art.parco.jp/galleryx/detail/?id=1110

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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