現代美術家・平子雄一と「エイチ ビューティ&ユース」がコラボ 海洋プラスチックから制作されたソフビ150体が店内に出現

現代美術家・平子雄一と「エイチ ビューティ&ユース(H BEAYTY&YOUTH)」が初コラボレーションしたポップアップ「NOT TOO BAD」が12月3〜25日に青山の「エイチ ビューティ&ユース」にて開催される。

現代美術家・平子雄一は東京を拠点に、ロンドン、上海やソウルをはじめ国際的に活動し、植物や自然と人間の関係性の中に浮上する曖昧さや疑問をテーマに制作を行っているアーティスト。現在は天王洲と六本木に拠点を置くギャラリー「KOTARO NUKAGA」に所属し、活動を続けている。

ポップアップでは、海洋プラスチックを使用した半透明のソフビ150体と新作作品(ペインティング、ドローイング、立体など)が展示され、店内が平子雄一の世界観に彩られる。作家自ら拾い集めた海洋プラスチックで作られたキラキラと輝くソフビは、「廃棄物はなぜ発生するのか。私達人間はなぜ進化し、発展することができたのか。これからどうするべきなのか」という根源的なメッセージを鑑賞者に投げかける。やみくもにSDGsが推進される今の世の中を根本的な部分から見つめ直し、一人一人が自分自身で今の状況を考える機会を与える展示となっている。ソフビは数量限定30体のみ販売される。

ソフビについて平子雄一は、「今回のイベントのメインピースである透明のソフビの内部にあるゴールドの粒は、廃棄物からできています。昨今、持続化可能社会やリサイクルの重要性を感じさせられる場面が増えてきていると思います。それは、社会生活の強制的な使命になっていると言っていかもしれません。もちろん資源は有限で、環境汚染は防ぐべきものではありますが、今の状況は少しネガティブすぎるのではないかと僕は感じます。なぜ廃棄物が発生するのか。それは僕達がより便利で心地よい生活を求めたからだと思います。廃棄物は僕たちの営みの証。進化と発展の成果。今の状況は、そんなに悪いもんじゃない。これから始めれば良いと思います」と述べている。

また、スウェット、デニム、ジャケット、ブルゾン、クッションなど全6種類の世界に一つだけのリメイクアパレルアイテムや、平子の絵画から飛び出したような椅子も展開される。作家自ら選んだ古着をベースに、今回のために描き下ろした「ドローイング」をはじめとする動植物のイラストをプリントやワッペンを用いてカスタマイズした特別なアイテムとなっている。首元のネームには、ポップアップ名称「NOT TOO BAD」と「H」のダブルネームが付されている。さらに、期間内は描き下ろしのオリジナルステッカーも配布される。

■「NOT TOO BAD」
会期:2022年12月3〜25日
会場:H BEAUTY&YOUTH
住所:東京都港区南青山3-14-17

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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