ロンドンを拠点に国際的にNFTアートの企画販売を手がける「バース(Verse)」の企画展「Magical Realism」に山峰潤也がキュレーターとして参加し、クリエイティブコーダー高尾俊介(Takawo)のNFT作品”Generativemasks”の新シリーズ”Generativemasks Japan Edition”を200点限定で発売した。山峰がNFTアートを公式にキュレーションするのは初となる。
“Generativemasks”は、写真やイラストレーション等を使用せず、完全にプログラム言語によってのみ描かれたジェネラティブアートとして制作された作品。今回発表されたシリーズは、高尾が日本の伝統的な紋様や色彩といった文化をリサーチし、ヴィジュアルアートとして発展させたもの。フルカラーの3DプリントやAR/VRとの結びつきによって、多様な楽しみ方ができる作品となっている。
NFTアート市場が急成長を続ける中で、パラメーターに変化をつけることで無数のバリエーションのNFTアートを生み出すことができるジェネラティブアートは、ますます注目を集めている。“Generativemasks”シリーズは、インターネット上でのコミュニケーションが加速し、実際の姿よりもオンライン上のアイコン(PFP=Profile Picture)が重要視される時代に着目し、「Web 3.0時代の仮面」をテーマに制作された。昨年には1万点のNFTがわずか2時間で完売し、時価総額3.5億円相当を売上げた。今回、新作をリリースする「バース(Verse)」はジェネラティブアートを専門とするマーケットプレイス「アート ブロックス(Art Blocks)」が提供する販売システムが採用されている。
同企画には、スプツニ子!やQubibi(勅使河原一雅)といった日本人アーティストをはじめ、NFTアートシーンの中で国際的に注目を集めるアーティストも多数参加している。