ペリメトロンから生まれたトリオの圓が福井県で伝統工芸に関する活動記録をおさめた書籍を出版 福井・越前ハウスで先行発売

ペリメトロン(PERIMETRON)に所属している西岡将太郎、佐々木集、森洸大によるトリオの圓(en)は福井県の伝統工芸を再考するプロジェクト「FUKUI TRAD」の活動を収録した書籍「MICRO TRIBE: FUKUI TRAD ANNUAL/MANUAL 圓 FROM PERIMETRON」(WATARIGARASU)を3月4日にリリースする。価格は未定で、リリースイベントで100 部のみ先行発売し、以降はオンライン販売を中心に順次書店等で取り扱う予定だ。

同書は「FUKUI TRAD」の全過程を網羅していて、3人が縁のない福井で何を追求し、どう仲間を募り、どんな課題に立ち向かったのかまでを収録している。タイトルの「MICRO TRIBE」は、彼等が作ってきた「人の渦」を指し 「ANNUAL/MANUAL」は「FUKUI TRAD 」の年次報告でもあり、同時に圓なりのクリエイティヴとサバイバルマニュアルを意味している。

「FUKUI TRAD」は、圓が2021年初頭に企画し約1年掛けて取り組んでいた福井県の伝統工芸を再考するプロジェクト。福井県には「越前漆器」「越前打刃物」「若狭塗り」「越前箪笥」「若狭めのう細工」「越前和紙」「越前焼」といった伝統工芸が息づいている一方で、需要低下や後継者不足、首都圏への人口集中等により、かつての活気を失いつつある。その現状に対し、圓は伝統工芸品の開発を目的に活動をスタートしたものの、技術や継承というより根源的な問題に向かっていったという。もともと福井県に縁があったわけではないため、福井県越前市にオフィスと住居となる2棟の「越前ハウス」を借りて東京との2拠点生活をしながら、街を歩き回り、探索することから始めた。街歩きの中で偶然に出会った伝統工芸士等との繋がりが「FUKUI TRAD」の完遂に導いた。

3月4、5日には福井県の「越前ハウス」で、さまざまなゲストを迎えてリリースイベントを開催する。イベントでは、同書の全体像を明らかにするとともに「越前ハウス」をオープンハウス化する計画が発表される予定だ。

■「MICRO TRIBE: FUKUI TRAD ANNUAL/MANUAL」リリースイベント
日程:3月4、5日
会場:越前ハウス
住所:福井県越前市中新庄町63-38 ※近くに公共交通機関がないため、車等での来場を推奨
時間:10:00〜日暮れ
ゲスト:22re Office(from LA Architectural Designer)、studiolab404(from Tokyo)、 HIMI(from Tokyo)、StarRo(from LA, Tokyo)、SAMPO(from Tokyo)、福井県の伝統工芸士

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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