「ボッテガ・ヴェネタ」がパートナーを務めるクィアカルチャー誌『バット』第32号の刊行記念パーティーがロンドンと東京で開催

クィアカルチャーを発信するアムステルダム発の雑誌『バット(BUTT)』が第32号の刊行を記念したオールナイトのパーティーを、パートナーである「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」の協力のもとで開催する。同イベントは3月10日にロンドンのインスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アーツ(ICA)で、3月31日に東京で行われる。

ロンドンのICAで行われるパーティーには、Big Gay Idiot DJ(旧称Total Freedom)、TAAHLIAH、エビータ・マンジ(Evita Manji)、グレース・サンズ(Grace Sands)、マルム(marum)等のDJ やライヴアクトが登場する。また、ICA 内の映画館では映画やクィアの歴史等を扱う雑誌『リトルジョー(Little Joe)』のサム・アシュビー(Sam Ashby)が セレクトしたセクシーな短編作品や官能映画を上映する。

今号は、チェコの墓石彫刻家ロマン・ ハナーク(Roman Hanak)が表紙を飾る他、作家のアイリーン・マイルズ(Eileen Myles)とブロンテス・パーネル(Brontez Purnell)が詩について語り合い、セックスのプロフェッショナル、シャーロック(Sharok)がハト、政治、ポルノへの情熱を語る。さらに、写真家のヴォルフガング・ティルマンス(Wolfgang Tillmans)がDJ・プロデューサーのLSDXOXOのアパートでインディーロックバンド「The xx」のボーカル&ベースを務めるオリヴァー・シム(Oliver Sim)を撮影した写真や、写真家の中島大輔が東京でシャツを脱いだ男たちを捉えた写真も収録している。

2001年初めにアムステルダムで創刊された雑誌『BUTT』はピンク色の紙に印刷された手頃なポケットサイズの雑誌で、ゲイ、レズビアン、バイセクシュアル、トランスセクシュアル、インターセクシュアル、その他のクィアの人々に、自分たちの考えや仕事、セックスライフについて率直に発信する場を提供してきた。これまでにアルカ(Arca)やフェリックス・マリトー(Felix Maritaud)といった世界的なスターから、あまり知られていない活動家やセックスワーカーに至るまで、クィアライフを親密に感じられるような内容を時代と共にアーカイヴしてきた。また、雑誌に加え2冊の作品集『バットブック(BUTT BOOK)』、『フォーエバーバット(FOREVER BUTT)』刊行する他、同誌をテーマにイアン・ジャイルズ(Ian Giles)がドキュメンタリーを制作した。同誌は2012 年に休刊し、2022 年に復刊した。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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