「リュウノスケオカザキ」のデザイナー岡﨑龍之祐が個展「002」を4月15日から開催 ドレスの新作や木材の彫刻などを発表

「リュウノスケオカザキ(RYUNOSUKEOKAZAKI)」のデザイナー・岡﨑龍之祐が、個展「002」を「THE FACE DAIKANYAMA」で4月15日から5月4日まで開催する。

広島で生まれ育った岡﨑の表現の核は、「人と自然の調和」と「祈り」。自然に対する畏怖を感じながら、自然の恩恵を願い、人々は生きていくことそのものに対して願いを込めてきた。日本古来から続く祈りの歴史に影響を受ける岡﨑の手を介した造形は、その願いを内包し、祈りを体現している。すべての作品は、制作過程において、完成像の設計がなく、素材と対話を繰り返し、偶発生に身を委ねながら手を動かす岡﨑にとって、制作行為そのものが祈りとなっている。

岡崎は、1995年広島県生まれ。2021年東京藝術大学大学院美術研究科デザイン専攻を修了。現在は東京を拠点に活動している。

本展では、2022年から制作を始めた木材の彫刻≪PIMT≫を発表。木材をつなぎ合わせ、さまざまな質感、色をのせられた左右対称の象徴的なフォルム。それらは、神道やアミニズムなど、我々日本人の根源にある精神性が、岡﨑の創作における重要なエッセンスの1つであることを映出している。さらに、太古の土器の造形や装飾、自然と対峙する人々の営みに着想をうけたドレス“JOMONJOMON”の新作、布を使用したソフトスカルプチュアなどを展示する。

今回の個展に関しては、岡崎は下記のようにコメントを発表する。
それらは、虫のようであり、植物のようであり、海の生物のようであり、人のようである。
無意識的に、偶発的に、心と両手、身体の運動に逆らわず、それぞれのパーツを組み合わせ、形を生み出していく。
重なり合い、つなぎ合い、響き合うことで浮上する抽象的な形の中に、私の精神が宿る。
強く、静か。ただ手を動かし続ける。
岡﨑龍之祐

■RYUNOSUKEOKAZAKI Solo Exhibition「002」
会期:2023年4月15日〜5月4日
会場:THE FACE DAIKANYAMA
住所:東京都渋谷区猿楽町28-13 ROOB-1 B2F
時間:11:00〜19:00 
料金:無料

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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