点子がキュレーションするアマリア・ウルマンと靈樹の2人展がHYSTERIC GLAMOUR SHIBUYAで開催 

アーティスト、モデルの点子がキュレーションするアマリア・ウルマン(Amalia Ujman)と靈樹の2人展「Tenko presents AMALIA ULMAN×RAIKI YAMAMOTO HOT CITY PEOPLE」が HYSTERIC GLAMOUR SHIBUYAで開催する。会期は6月23日〜7月9日。

アマリア・ウルマンはニューヨークを拠点に、インスタレーションや映像作品等、多岐に渡るメディアを用いて作品を発表している。彼女の作品はコンテンポラリー・カルチャー、都市で生きることへの破壊的でユーモラスなアプローチが特徴だ。一方で、靈樹は、高校生としてのパーソナルな自己像と、ソーシャル・メディアの中で価値づけられた自分との間にある曖昧な境界線を彷徨いながら、ペインティング、インスタレーション作品を発表する。

2人のアーティストは“HOT CITY”で“GLAMOUROUS”に生きるためにはどうするべきかをユーモラスに問いかける。同展では、アマリアと靈樹それぞれのアプローチで、現代社会に溢れるさまざまな女性像を“シルエット”として表現している。

展示に合わせてアマリアも来日し、6月23日から、アマリアの限定Tシャツとアンダーウェア、靈樹のアートワークが施された一点物のTシャツを販売する。

アマリア・ウルマンは1989年にアルゼンチンで生まれ、スペイン育ち。現在はニューヨークを拠点に活動するアーティスト、フィルムメイカー。セントラル・セント・マーチンズでファインアーツを学ぶ。主に一人称で語られる 彼女の作品は、アーティストと対象の区別を曖昧にし、しばしばユーモアやフィクションの手法を用いて、階級、セクシュアリティ、消費主義とアイデンティティの関係性を探求している。ビデオ、立体、インスタレーション作品に加え、ソーシャルメディア、雑誌のシューティング、インタビュー、ブランドと の交流を、架空の物語を作るための道具として使用し、多岐にわたる実践を行なっている。パフォーマンス作品「Excellences & Perfections」(2014)はNYのアート機関Rhizomeに所蔵され、テート・モダン(Tate Modern)(ロンドン)、ホワイトチャペル・ギャラリー(Whitechapel Gallery)(ロンドン)等で展示された。また、初監督作「エル・プラネタ」では母と共に主演を務め、2021年にサンダンス映画祭でプレミア上映され、2022年にはシネマ・アイ・オナーズ賞を受賞した。

靈樹は2006年生まれ。鎌倉と東京を拠点に制作を行う。2022 年にはキュレーター・点子による企画で個展「Tenko Presents:’Untitiled 1’ Raiki Yamamoto」を開催し、巣鴨にあるアートスペース4649での「Group Show 2022」、アニエスベー ギャラリー ブティック(agnes b gallery boutique tokyo)での「elective affinites part1」に参加。また、近年、写真家のホンマタカシとポートレート撮影を継続的に行っており「Whitelies Magazine」#011の「A Day with Raiki」や「Dazed & Confused UK」ISSUE #276の「On the Fence」等、国内外の媒体に掲載。また、ゲーテ・インスティトゥート東京で行われたイベント「Stilllive Performance Art Summit Tokyo 2022」でパフォーマンスを発表した。

同展のキュレーションを担当した点子は、1996年にドイツで生まれ、幼少期をベルリン、ロンドン、東京で過ごした。セントラル・セント・マーチンズ、キュレーション学科を卒業後、渡仏。2022年より、インターナショナルなアーティストを東京のオフサイトで紹介するプロジェクト「Tenko presents」をスタートさせる。キュレーションを手掛けた展示に、Marysia Paruzel「Human Bites」(2022年10月)、Raiki Yamamoto「Untitled 1」(2022年11月)がある。

■Tenko presents AMALIA ULMAN×RAIKI YAMAMOTO HOT CITY PEOPLE
会期:6月23日〜7月9日
会場:HYSTERIC GLAMOUR SHIBUYA
住所:東京都渋谷区神宮前6-23-2 1F
時間:10:00〜20:00

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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