注目のUKバンド、ザ・ラウンジ・ソサエティが表現する「若者のリアル」 地元ヘブデンブリッジから受け継ぐカウンター・カルチャー気質

ザ・ラウンジ・ソサエティ(The Lounge Society)
英・ウェストヨークシャーはヘブデンブリッジ出身の4人組バンド。メンバーはキャメロン・デイヴィ(Cameron Davey、vocals/bass)、アーチー・デウィス(Archie Dewis、drums)、ハービー・メイ(Herbie May、guitar/bass)、ハニ・パスキン・フセイン(Hani Paskin-Hussain、guitar/bass)。ダン・キャリーのレーベル、〈Speedy Wunderground〉と契約し、2020年、デビュー・シングル「Generation Game」をリリース。「Generation Game」はレーベル史上最速で売れた7インチとなり、BBC 6 MusicのLauren Laverneが選ぶ「Songs of The Year」の1曲にも選ばれた。2021年にはEP『Silk For The Starving』をリリース。NMEで「The 20 best EPs and mixtapes of 2021」に選ばれた。2022年に1stアルバム『Tired of Liberty』をリリースした。
Instagram:@theloungesociety

イングランド北部の街ヘブデンブリッジ出身のザ・ラウンジ・ソサエティ(The Lounge Society)は、躍進が続く英国のロック・シーンで頭角を現している注目の4人組若手バンドだ。話題の気鋭レーベル〈Speedy Wunderground〉からデビューを飾り(※契約時はメンバー全員15歳)、ザ・ストロークスやフォンテインズD.C.と共演を果たすなどして彼等がこのわずか3年の間に集めた評価と期待は、まさに次世代の先頭を走る「ブライテストホープ」との呼び声にふさわしいものといえよう。ブラック・ミディやウェット・レッグを手掛けたダン・キャリーのプロデュースで昨年リリースされたファースト・アルバム『Tired of Liberty』は、そんな彼等の存在を強烈に印象付けた1枚。グリッチな電子音を伴いディスコとロックンロールの間を揺れ動く「No Driver」を始め、4人の演奏はダイナミクスとバラエティにあふれ、「ポスト・パンク」のカテゴライズを一蹴する彼等独自の音楽的アイデンティティがそこには焼き付けられていた。

「銃口を見つめている世代がいる(There’s a generation staring down the barrel of a gun)」と始まるデビュー曲「Generation Game」。ライチョウを殺すために土地を燃やすという地元の儀式の野蛮さについて非難した「Burn the Heather」など、ザ・ラウンジ・ソサエティの楽曲にはイングランド北部の地方都市に生い立ちを持つ若者の眼差しが生々しく息づいている。そしてその眼差しとは、「美と恐怖の組み合わせ」と彼等が表現するヘブデンブリッジの街並みや暮らしによって育まれたものであり、ロンドンやマンチェスターやリーズのそれとも異なるリアリティとして彼等の音楽をユニークに特徴付けている。そうした自分達の立ち位置やルーツ、さらに世界への足がかりを掴む中で見えてきたバンドの現在地について、サマーソニックで初来日した彼等に語ってもらった。

地元ヘブデンブリッジについて

——地元のヘブデンブリッジはどんなところですか。

ハービー・メイ(以下、ハービー):リーズやマンチェスターのような大都市から40分ほど離れた小さな街で。ただ小さい分、コミュニティの結びつきがとても強くて、自らをクリエイティヴと称する人がたくさん住んでいる。それと、10分圏内に2つの素晴らしい音楽ヴェニュー、「The Golden Lion」「Trades Club」がある。僕等の音楽に与えた影響という点では、どうだろう? なんせ小さな街だから、周りの影響を避けられないところもあると思うけど、僕等なりのテイストというものがあるんじゃないかな。

アーチー・デウィス(以下、アーチー):あと、ヘブデンブリッジは昔からカウンター・カルチャーが根付いた街として有名だった。もともとは繊維工業の街で、1960年代や70年代の頃にたくさんのヒッピーが移住して、反体制の新しい文化の波を作り出してきた歴史がある。だから共同経営のパブなんかがたくさんあって。今では(カウンター・カルチャー的な気質は)衰退していると言う人もいるけど、僕等がそれを引き継いでいることを願うよ。

キャメロン・デイヴィ(以下、キャメロン):中には否定的に捉える人もいるかもしれないけど、これは自分達の親の世代がさまざまな場所から移住してきた結果であって。そのことがこの小さな遠隔地のような場所にカルチャーをもたらし、あらゆるものが結合したメルティングポットのような状況を作り上げたんだと思う。その恩恵を僕達の世代は享受しているんじゃないかな。

——この街独特だな、と感じる人々の気質や街の性格みたいなものはありますか。

アーチー:ロックンロールというアイデアを支持している人が多いと思う。法律で決められているからといって、それが道徳的に正しいとは限らないと考えているというか。

ハニ・パスキン・フセイン(以下、ハニ):ヘブデンブリッジは、とても極端で対照的な側面を持った街だと思う。夏の間は天候が素晴らしくて、巨大な観光名所のような風景が広がっている。きわめてファミリー向けの場所だと言えると思う。けれど残りの時期、特に冬になると暗いイメージに覆われるようになる。だからそうした両極端な経験をすることは、あの街で暮らしている人々にとっては異様に感じられることがあると思う。観光の面では過度にポジティヴで幸せな部分が強調される一方で、実際の現実は必ずしもそうではないことがあるから。

ハービー:小さな街というのは、その国がどのような状況に陥っているのかを表し、その国のカルチャーが進む方向みたいなものの兆候を示しているものだと思う。それもとても具体的な形で。ヘブデンブリッジでは、異なるタイプの人々――長くそこに住んでいる人々とそうではない人々の間にある種の文化的な違いがあって、そのことが摩擦の原因になっていることがあるんだ。争いに発展するようなことはないけど、そこには哲学の違いみたいなものがあって。でも同時に、そうした摩擦がアイデアの源となることがある。

というのも、ヘブデンブリッジにあるすべてのスポット、とくに音楽ヴェニューはこの2つが融合したものだから。昔ながらの考え方や厳格さ、その土地出身であることの誇りとリベラルなヒッピー的なものが融合することで、伝統的でありながら新しい価値観を持ったものが生み出されている。僕達はそれが大事だと考えている。人々がアイデンティティを持つためには街の伝統が必要だけど、同時に前に進まなければならないから。僕達は(イングランド)北部のバンドであることをとても誇りに思っているけど、でも目標はより遠くへ行くことであって、ここに留まることではないんだ。

社会問題と音楽

——何かのインタビューで、地元について「美と恐怖の組み合わせ(a combination of beauty and terror)」と表現されていたのを読みました。そうした北部の生い立ちが自分達の音楽に与えた影響についてはどうですか。

ハービー:まあ、最高のロックンロールにはいくつか要素があって、その1つは恐怖感であり、それが良いロックンロール・バンドを作るんだと思う。つまり、過度に洗練されすぎていないことがロックンロールの基本というか。装飾されていない音楽は生々しくて、美しい。僕達が追求しているのはそういうものだといえるんじゃないかな。

——3年前のデビュー曲「Generation Game」は、まさにそんなイングランド北部で暮らす若者達のリアルな感覚が投影されたナンバーだったと思います。

アーチー:「Generation Game」は、周囲の世界に対して強く抱いていた考えやアイデアから生まれた曲だったと思う。僕達はまだ世間知らずだったけど、だからといって、その考えが間違っていたということにはならない。あれは今でも最高の曲の1つだと思う。あの曲は、15、16歳の若者が世の中の誤りや不正を観察し、自分達の権利や不器用な優しさをストレートに表現しようと考えたところから生まれたものだった。

キャメロン:曲を書いた時点では、自分達が住んでいる場所のネガティヴな側面や個人的な困難といったものはまだあまり経験していなかったと思う。なぜならまだとても若かったからね。でも、そうした中で自分達が知っていることや見たことについて曲を書くことが、僕達の始めたことだった。ただその分、あの年頃の若者として感じたことが生々しい形で映し出されている。と同時に、自分達が感じていることは何なのか、その感覚は正しいのか、それとも間違っているのか、その理由を解き明かそうとしている曲だと思う。

ハービー:つまり、音楽は“答え”ではないということ。そこに結論はない。だからあの曲はコーラスが問いかけになっているんだ(「What will the US do?」)。ただ混乱を表現したり、ただ見たことを言葉にする。それで十分なんだ。特に今の時代、知れば知るほど、何を言えばいいのか、そもそも自分が何を知っているのかわからなくなる。だから、僕達は自分達の音楽で何かを解決しようと主張することはない。重要なのは考えることであり、結論は自分自身のためではなく、聴いている人々のためにあるべきもの。そして、若くて未熟であることは質問を投げかけるには最適な立場であり、逆に自分達のような人間が答えを導き出すことができたとしたら、それは間違ったビジネスになってしまう。僕達は単に質問を提示するためにここにいるんだよ。

ハニ:質問することで理解しようとしているというか。そのプロセスを通じて学ぶことが重要であって、それこそが目的でもある。

——「Generation Game」は「銃口を見つめている世代がいる」というフレーズで始まりますが、自分達はどんな世代だといえると思いますか。

アーチー:正直、あらゆる物事について絶望させられることが多い。ただ、それは僕達の世代に限ったことだとは思わないし、60年代や70年代の子ども達も同じようなことを言っていたと聞く。でも、僕達はより無力になっているように感じる。周りの世界をコントロールできないという無力感。誰一人として満足できないようなことが起こる。60年代や70年代に希望がないと言っていた若者達は、それでも新しい文化を作り出したり、反抗したり、社会のルールを破ることができた。けれども今は、そうして何かを克服するために実際に行動を起こすことがとても難しい地点に差し掛かっていると感じるんだ。

——ええ。

アーチー:特にインターネットの影響についてはそれを強く感じる。90年代にボウイはインターネットの可能性について予言していたけど、それでもこれほどまでに巨大なものになるなんて誰も考えていなかったと思う。インターネットは、ひとたび騒動に巻き込まれたら最後、それと関連づけられ、烙印を押されて、誰かを攻撃するための武器として利用されかねないような場所だ。誰もあなたのことを忘れてくれない。そして僕達が生きている間は、その傾向がますます強まると思う。それも、政府ではなくグローバル企業が世の中の主導権を握っているような状況においてはとくにね。これはとても大きな問題だし、その影響に対処する方法を考える必要があると思う。

——そうした感覚や問題意識というのは、地元の自分達の世代で共有されたものなんでしょうか。それとも、メンバー内で共有されたトピックといった感じですか。

ハービー:僕達の世代は政治にとても関心が高いという評判がある。でも自分達ではよくわからないし、そうした評判に必ずしも根拠があるわけではないかもしれない。表面的には僕達の世代は積極的に政治に参加しているように見えるかもしれないけど、自分達が特別そうだとは思わないし、誰だって自分の意見というものを常に持っていると思う。それと、僕達の周りにはあまりにも多くの情報がありすぎて、さまざまな考えやアイデアに少し惑わされているところがあると思う。だから何かをしようとする場合、それとは逆のことをする情報が圧倒的に多すぎて、しばしば最も簡単な選択肢は“何もしないこと”になってしまう。その一方で、逆にきわめて少数の人々がとても極端な行動を選択している。なぜなら彼等はエコーチェンバーに閉じ込められているから。そこに善意があろうがなかろうが、それがロクな結果を生まないことは明らかだと思う。

ヘブデンブリッジのロック・シーン

——先ほど音楽ヴェニューの話も出ましたが、ヘブデンブリッジのロック・シーンについてはどうでしょう?

キャメロン:どうだろう? そもそもリストアップできるだけの数のバンドが地元にはいないというか。

ハービー:たとえレコード契約がなくても、“シーン”の一部であることはできる。実際、僕達の友達の中にもそういう考えを持っている人がいる。ただ、そのような態度がシーンの衰退につながっている側面もあるかもしれない。だって、シーンであるためには“バッジ”が必要だからね。

ハニ:その点、ロンドンのThe Windmill(※ブラック・ミディなど英国の若手バンドを多く輩出した南ロンドンのブリクストンにあるライヴハウス)の周りはうまく機能しているんじゃないかな。彼等はレーベル(Speedy Wunderground)を作り出し、それが大きくなると、またどこからか別のバンドが現れるという好循環がそこには生まれていると思う。

ハービー:音楽は成功のためにあるのではなく、踊るためにあるべきだ。目の前の100人を踊らせることができたら、それに勝る音楽にできることは他にない。誰もがそうあるべきだと思う。すべては音楽のためだけに行うべきで、バンドの名前を売るためにギグを利用しようなんてするべきじゃない。ましてやビッグなロック・バンドをサポートしたりする必要はないわけで、みんながそれぞれツアーに行って演奏スキルを向上させればいい。それが楽しいし、それが“キャリア”なんだよ。だから“シーン”と呼ばれるものって薄っぺらいんだ。“シーン”とはもっとスピリチュアルなものであるべきだと思う。

——例えばロンドンのバンドにインタヴューすると、再開発や外国資本の流入によって街の形が変わり、文化の流れが途絶えてしまったり、そもそも“シーン”と呼ばれるものが存在することが難しくなった、という話をよく聞きます。

アーチー:ロンドンですでに起きていることほどではないにせよ、僕達の地元にも忍び寄りつつあると思う。自分はロンドンに住んだことがないからわからないけど、友達と毎日会える場所があって、音楽を演奏したり、話をしたりできる場所があるって本当に素晴らしいことだよね。そして今まさに、そのような場所が踏み潰されようとしている。僕は(イギリスの)南北格差というものを信じていない。南部にいる人達にも(北部と)同じように貧しい人達がいると思う。けれど最近は、南部のお金を持っている人達が南部や北部の住宅やヴェニューを買い占め始めているという傾向が見られる。それは文化の大きな喪失を意味する。耐え難い状況だよ。僕達の地元にはまだ2つのヴェニューがあるけど、それを奪われることの厳しさは理解できるよ。

ハニ:多くの面でサポートが不足しているんだ。リハーサル・スペースもそうだし、人が集まって一緒に音楽を演奏する場所を見つけるのがとても難しいという現実がある。例えばロンドンに行くと、マンチェスターよりもさらにひどい状況にあることがわかる。ただ僕達は幸運で、地元にはそうした場所がまだかろうじてあるし、そこで知り合った人々がサポートしてくれる。けれど都市部に住んでいて、そうした機会がない人々にとっては先行きを見通せない恐ろしい状況だと思う。バンドを始める環境として今は不安のほうが多いからね。

アーチー:すべてにおいて企業色が強くなっている。地元でも多くのパブが個人経営ではなくなった。インディペンデントであることの素晴らしさは、多少のトラブルに巻き込まれることがあってもやり過ごせることで、ルールをねじ曲げることができることだと思う。一方、すべてが一本化され、多くのスタジオやクラブが同じ企業によって運営されるようになると、ほとんどが均一化された景色になってしまう。実際、今やどこもかしこも同じチェーン店ばかりで、世界中が似たり寄ったりのクソみたいな場所なんだ。

ハービー:不動産市場の影響も大きい。実際、少しでもお金がある場合、一定の収入を保証する最も簡単で効果的な方法は不動産を持つことなわけで。それはとても古臭いやり方で、けれど異常なスピードでこの国に浸透している現状がある。そうした状況の中で、他の誰かに高価な住まいを提供した方がもっと儲かるのに、誰があなたに安い住まいを提供するのか。誰がリハーサルや音楽制作のための場所を提供するのか、という。それがパブやクラブがなくなっている理由だ。“スペース”というのは生活のための空間であり、僕達がここにいる理由や証となる場所なのだから。それを通貨として扱う行為は、誰にとってもすべての人生を台無しにすることであり、本当に恥ずべきことだと思う。

魅力的な言葉やフレーズを拾い集めて歌詞にする

——ちなみに、ヘブデンブリッジの若者が夢中になるものって、音楽以外でどんなものがありますか。

キャメロン:スケートボードをやっていたね。でも腰を痛めてからやめてしまったけど。兄貴は本当に上手かった。僕らはみんな下手だったけどね(笑)。あと、みんな絵を描くのが好きだった。

ハービー:洋服が好きな人が多いね。ヘブデンブリッジには中古のチャリティー・ショップや古着の文化があって。それしか選択肢がないような人達が多いんだ。でも、かつてはチャリティー・ショップやヴィンテージ・ショップだった場所が普通の洋服店になっていたりもして。夕方から夜にかけて街をブラブラすると、一晩でいろんな場所を訪れることができるのは素晴らしいところかもしれない。バーやカフェ、それにベンチがたくさんあって、人々がつねに交差していて、街に流動性があるというか。

——音楽以外のカルチャーで、ザ・ラウンジ・ソサエティを形作ったものを挙げるとするなら何がありますか。

キャメロン:テレビかな。『ブレイキング・バッド』や『マッドメン』は最高。ちょっと取りつかれているように観ているところがあるかも。

アーチー:いわゆる評論家気質なんだよ。1つのことについて何度も何度も、それこそ何時間も話し合い、そこから多くのことを引き出すのが好きなんだ。部屋にこもって、馬鹿騒ぎしながらね(笑)。

ハービー:“分析”への愛だね。自分達が関心のあるトピックだったらいつまでだって議論できる。

——特にリリックの部分について影響を意識するようなものはありますか。

ハービー:そこは独自の教養というか、いろいろなものをかき集めているような感覚なんだ。自分が見たもの、感じたものの中から際立ったピースをピックアップする。これは完全にドライ・クリーニングのシンガー(フローレンス・ショウ)から盗んだものでもあるのだけど、でも、フレーズを大量に集めるというアイデアは僕達全員が常に頭の中で考えていることだと思う。それが内側から来るものであれ、外的なものであれ、魅力的な言葉やフレーズをひたすら拾い集める。そして作詞のタイミングになると、僕達4人はカササギのように集まって、拾い集めた言葉やフレーズをテーブルの上に広げて、そこから新しいものを作ろうとする。

キャメロン:マイクロブログ(microblog)って上手い言葉だと思う。音楽を聴いたり、素晴らしい作詞家の言葉に触れたりすることは、読書と同じような効果をもたらしてくれる。そして、もっと読みたくなる。台詞をどこに入れて、それをどう表現するか。大事なのはリズムや発音で、ただページに言葉を並べればいいってわけではない。だから音楽で聴くほうが理にかなっているし、より応用がきくし、学べることにより多くのレイヤーがあると思う。

ハービー:詩というのは、境界線にあるものなんだと思う。リズムとリズムの間。メロディじゃなくてね。

——デビュー・アルバムの『Tired of Liberty』がリリースされて1年。次の作品に向けた曲作りの状況も気になりますが、今のバンドのモードはどんな感じですか。

キャメロン:曲はいつも書いているよ。それと、できるだけライヴで演奏したいと思っている。今の僕達は、徐々にフェードインして、ゆっくりと変化していくような感じなんだ。だから今は、何も考えずに、ただ曲を書くことを楽しんでいる状態かな。最初のレコードの時よりもたくさんの曲を書いているし、成長を感じているよ。

アーチー:フレッシュな視点を持ちつつ、息が長い曲を書きたい。そこにこそ価値があると思うし、今の僕達が進むべき方向性なんじゃないかな。

Photography Takuroh Toyama

author:

天井潤之介

ライター。雑誌やウェブで音楽にまつわる文章を書いています。 Twitter:@junnosukeamai

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