キム・ジョーンズが「フェンディ」ウィメンズのアーティスティックディレクターに就任 「ディオール」のメンズは継続

キム・ジョーンズ©︎Bretta Lloyd

「フェンディ」は、キム・ジョーンズがウィメンズのオートクチュール、レディ・トゥ・ウェア、およびファーのアーティスティックディレクターに就任したことを発表した。


「フェンディ」のウィメンズコレクションは2019年2月にカール・ラガーフェルドが死去して以降、フェンディ家3代目のシルヴィア・フェンディが率いてきた。キム・ジョーンズの就任後もシルヴィア・フェンディは、引き続きウィメンズのアクセサリーおよびメンズコレクションのアーティスティックディレクターを務める。一方キム・ジョーンズも、「ディオール」のメンズアーティスティックディレクターは継続する。今回の就任に関して、シルヴィア・フェンディは「心から尊敬し、友情を感じています。一緒にフェンディの世界を次のレベルへと高めていくことがとても楽しみです」と述べる。

キム・ジョーンズによる「フェンディ」の最初のコレクションは2021–22年秋冬ウィメンズコレクションで、2021年2月のミラノ・ファッションウィークにて発表される予定だ。これまでメンズウェアを中心にラグジュアリーとストリートを組み合わせてきた彼がどんなクリエイションを見せてくれるのか。新たな「フェンディ」に期待したい。

今回の就任について、 LVNMのベルナール・アルノー会長は、「キム・ジョーンズは素晴らしい才能の人材で、当社に加わった当初から、常にLVMHの信念と伝統に適応する素晴らしい力を発揮し同時にそれらの要素に卓越したモダニティと大胆さをもたらしてきました。『フェンディ』においても、彼のヴィジョンや情熱がウィメンズコレクションを成功に導くだろう」とコメント。「フェンディ」のチェアマン兼CEO、セルジュ・ブランシュウイッグは「キムは今、最も有能で重要視されているデザイナーの1人です。これまでフェンディとカール・ラガーフェルドのレガシーを実質的に引き継いできたシルヴィア・フェンディと共に、彼はフェンディの世界観に、唯一無二のユニークなコンテンポラリーをもたらしてくれるでしょう」と期待を寄せる。

キム・ジョーンズも「この信じられないほど素晴らしいチャンスを与えてくださりベルナール・アルノー、ピエトロ・ベッカーリ、セルジュ・ブランシュウイッグそしてシルヴィア・フェンディに、心より感謝を申し上げます。格調高い2つのメゾンでデザイナーとして仕事ができることは、とても名誉なことです。ディオールメンズでの仕事を継続しながらフェンディにも参加できること、それは本当に最高の栄誉です」とコメントする。

キム・ジョーンズは、1979年ロンドン生まれ。セントラル・セント・マーチン美術大学に入学。2003年に自身の名前を冠したブランドをロンドン・ファッションウィークで発表する。以後「アンブロ」「トップマン」「マルベリー」「アレキサンダー・マックイーン」「ダンヒル」など英国ブランドでデザインを担当。2011年に「ルイ・ヴィトン」にメンズのスタジオ・ディレクターとして加わった。 2018年1月に退任後、同年3月に「ディオール」のメンズアーティスティックディレクターに就任した。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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