「ウブロ」と村上隆のコラボを記念して開催された発表会 日本語字幕でも視聴可能に

スイスの時計ブランド「ウブロ」は、現代美術家の村上隆とのコラボレーションモデル“クラシック・フュージョン タカシムラカミ オールブラック”を1月26日に発表した。世界限定200本で価格は289万円。同日に「ウブロ」ブティック銀座で行われた発表会には「ウブロ」CEOのリカルド・グアダルーペがスイスからリモートで参加し、村上とトークセッションを行った。その様子は全編英語で世界中にライヴ中継されたが、現在は「ウブロ」の公式サイトで日本語字幕とともに視聴可能となっている。

1980年創業の「ウブロ」が日本人アーティストとコラボレーションするのは今回が初めて。同モデルは村上のアイコンでもある“お花”がモチーフで、花びら部分には456個、顔部分には107個のブラックダイヤモンドを配している。なお顔部分はサファイヤガラスの風防から飛び出た立体的なデザインに仕上がっており、花びら部分はボールベアリングシステムにより回転する仕組みになっている。

今回のコラボレーションに至った決め手は、2020年2月に村上がスイスにある「ウブロ」の工場を訪問したことで、その時のことを「素晴らしいクオリティのマニュファクチュール、自動化・コンピューター化された機械、そして大勢の職人達を目の当たりにした時は夢が実現したかと思いました」と振り返る。またカラフルな作品を制作することが多い村上だが、「15 年前に『ウブロ』に招待いただいた際に、真っ黒なラバーベルトのプレゼンテーションを受けたんです。その時の記憶から、『ウブロ』というと黒のイメージでしたので、黒一色というのを提案しました。『ウブロ』とのファーストインプレッションを表現できたので非常によかったと思っています。コラボする相手で随分変わりますが、『ウブロ』はクリエイティブです。できあがりを見てこんなに興奮することは稀です」と、今回のオールブラックのコラボモデルについての制作背景も明かした。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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