東京・渋谷のレコードストア「FACE RECORDS」と、初台のシェアオフィスに併設されたギャラリー「LAID BUG」が国内外のアーティストとコラボしたオリジナルスリップマットを発売する。期間は4月16〜28日で、代官山蔦屋書店のアート書籍コーナーで取り扱う。
「SLIPPIN MATTERS」と名付けられたプロジェクトは、国内外8名のアーティストをピックアップし、それぞれ25枚限定でスリップマットを制作。一部のアートワークはTシャツやレコード用のトートバッグなどとしても販売する。音楽やアートファンに向けたスペシャルなラインアップとなる。参加アーティストは以下8名。
クリストファー・ザンコ
オーストラリアのニューサウスウェールズ州を拠点に活動するアーティスト。20世紀半ばの郊外の住居をモチーフとした、版画と絵画の技法をミックスしたスタイルで制作を行っている。ノスタルジックとモダンが両立した作品が特徴だ。
Instagram: @christopher.zanko
西雄大
東京を拠点にするアーティストで、身近なモチーフをシンプルで力強いアウトラインと鮮やかな色彩で単純化し描くタッチが特徴。ポップで馴染みの良い作品にはシニカルな裏テーマが隠されており、重厚な奥行きを感じられる。「LAID BUG」からアートブック「MIX TAPE」もリリースしている。
Instagram: @nishi___1991
高木真希人
静岡県出身の画家。ポップでかわいらしいキャラクターと写実主義的な絵画が混在する作品が特徴で、主題である「光」の扱いを通じて表現されている。これまで「ビームス」などのアパレルブランドや漫画などとのコラボも行っている。
Instagram: @makitotakagi
モダン・ツイスト・サインズ
「ハンティング・ワールド」やNike sb dojoの壁面ロゴ、ワシントンポスト社の旅行用webサイト「BY THE WAY」内のTOKYOパートのレタリングなど、東京を拠点に活動するペインター。今作のサインは「March to the beat of your own drum(我が道を行く、勝手なことをする」というイディオムを捩った「Move to the rhythm of your beat」。“あなたのビートのリズムで動く”を意味する、スリップマットにぴったりなサインを描き下ろした。
Instagram: @moderntwistsigns
フェナ・シリング
オランダのアムステルダムとロッテルダムを拠点とするコラージュアーティスト。さまざまな素材の紙を使用したドリーミーな作品を手掛けている。DJとしても活動するため、音楽からインスピレーションを受けた作品も多く、抽象的なコラージュ表現が特徴だ。これまで手掛けた作品は多くのレコードスリーブやパーティーフライヤーにも登場し、注目を集めてきた。
Instagram: @fennafiction
佐々木亮平
2007年からライヴペインターとして福岡を拠点に活動を開始。石や岩、水など日常の自然物をモチーフに版画のようなタッチの作品が特徴。これまでにも「LAID BUG」とのコラボレーションも行っている。
Instagram: @ryoheeeee
LURK
福岡県出身のアーティスト。グラフィティライターとしてキャリアをスタートし、近年は個展の他にも企業へのアートワークの提供なども行い、活動の幅を広げている。シニカルなモチーフと対象的なポップな色彩のアートワークが人気を集めている。
Instagram: @bouashiboy
ガシアス
ロンドン出身のアーティスト。12歳でグラフィティを描き始め、1993年にThe Gasfaceをスタートさせる。グラフィティを洋服に落とし込んだブランドとして熱狂的な人気を集める。1998年から7年間「マハリシ」のヘッドグラフィックデザイナーを務めた。2003年にはThe GasfaceをGasiusに改名し、より洗練されたスタイルで、世界各国で個展を開催してきた。2010年、新鋭アーティストの登竜門“Bloomberg New contemporaries”に選出された。「ジバンシィ」や「ポーター」「ナイキ」などともコラボレーションを行っている。
Instagram: @gasius
「LAID BUG」は2018年、初台のシェアオフィスの前室をギャラリー&術―ニアショップとして改装し、アートディレクターの木内俊文を中心に様々なアーティストやクリエイターの展示を企画してきた。これまでに、アレクシス・グロスやたなかみさき、西雄大、ヒラパー・ウィルソンらの個展を開催した他、オリジナルプロダクトやアートブックの出版など、利益を度外視した活動でも注目を集めている。