「サカイ」は2021年秋冬コレクションをショートムービーで発表した。今回のコレクションは渋谷のスクランブル交差点を舞台に、「サカイ」らしいハイブリッドなルックを中心に、エリック・ヘイズとのコラボなど、43ルックを披露した。
阿部千登勢のシグネチャーであるハイブリットにより、プロポーションに新たな試みがなされ、縦に伸びるナローなシルエットを形成。この1年を東京で過ごした経験と、少しずつドレッシーになっていく環境の変化の中で生まれた今回のコレクションでは、クチュールのような、エレガンスさへと再び戻ってきた。
今季、阿部がフォーカスしたのは優雅でフェミニンな雰囲気のタイトフィットにシュリンクさせた肩のシルエット。その肩にオーバーサイズの袖を合わせ、異なる要素を組み合わせることで新しいシルエットを生み出す。スカートとパンツの合わせも同様に、タイトスカートは通常のワイドパンツのシルエットを重ね、着る人を拘束することのない、動きのある新しいシェイプを形成する。
フルレングスのドレスは、収縮性のあるニットを重ねることでプロポーションに変化をもたらす。ベルトは高い位置で、縦に伸びるシルエットの感覚を強調。大胆な色の展開は、ポジティブな精神を継続させる。
エリック・ヘイズとのコラボは、友情とポジティブさ、あたたかさ、そして愛に焦点を当て、”One Kind Word”と”Feel It”という言葉に集約している。