「サカイ」のメンズ2021年秋冬コレクションとウィメンズ2021年プレ・フォール・コレクションで、アーティストのカウズとのコラボレーションが実現した。カウズとのコレクションは、イヴ・サンローランとピート・モンドリアンの出会いに触発された「ウェアラブルアート」という概念を21世紀的に表現したプロジェクトで、カウズのアートワークのオリジナルのカラーパレットを忠実に、「サカイ」のメンズとウィメンズのシルエットへ落とし込んだ。「サカイ」とカウズによるコレクションは7月の発売を予定している。
さらに、「サカイ」と「ナイキ」がコラボレーションした「ブレーザー ロウ」にカウズが選んだカラーを落とし込んだトリプルコラボアイテムも展開する。なおスニーカーの発売日は未定。
今回のコラボについては、以前からカウズと阿部千登勢は友人で、いつか一緒にもの作りをしたいと話していて、このタイミングがベストだと思い今回一緒に作品を作ることとなったという。コレクションではカウズのファインアートを3作品使用し、彼のアートワークに忠実にウェアラブルアートという概念を表現し、「サカイ」の洋服やシューズ、バッグに落とし込んだ。カラー展開はマルチカラーとカモフラージュの2種類を用意し、マルチカラーが彼のアートワークのオリジナルカラー、カモフラージュが今回のコラボレーションのために色を変更したものだ。
その他、メンズ2021年秋冬コレクションでは、ストリートに端を発するクリエイティビティへの深いリスペクトとともに、「カテゴライズすること」「先入観、ルールにとらわれること」に抗い、パンクからヒップホップへのトランジションを深く理解し、カウンターカルチャーのコードをつなぎ合わせることで生まれる自由さを表現した。
一見異なる対照的な2つのストリートカルチャーの世界の、ワードローブのボキャブラリーで遊びながら、阿部はそれらの基盤となるクラシックな服のアーキタイプの中に共通言語を見つけ出し、これまでのハイブリッドを進化させながら新たな表現をする。
一方のウィメンズ2021年プレ・フォール・コレクションでは、「サカイ」のハイブリッドのコントラストを増幅しながら、簡略化されたシェイプによって新しい着やすさも表現する。ツイードをシフォンとシルクによって、視覚的にもつなぎ合わせた不均衡さ。アクセサリーは、エレガントでクラシカルなスカーフとジャケットやコート、ドレスとの組み合わせが重要な要素となっている。