今泉力哉 × 城定秀夫 気鋭の映画監督が異色のコラボ 新たに“L/R15”を始動

映画『愛がなんだ』や『his』『あの頃。』『街の上で』などを手掛けた今泉力哉監督と、Vシネマ・ピンク映画界で活躍し、2020年には『性の劇薬』『アルプ ススタンドのはしの方』などを手掛けた城定秀夫(じょうじょう・ひでお)監督がコラボし、新たなプログラムピクチャー“L/R15”を始動。お互いに脚本を提供しあい、それぞれがその脚本を元に監督を務め、R15+のラブストーリーを2本制作する。

監督:城定秀夫が、脚本:今泉力哉によるL/R15のL=映画『愛なのに』は、古本屋の店主と、店主にプロポーズする女子高生、店主の憧れの女性など、一方通行の恋愛が交差し二転三転する先の読めないラブコメディ。

一方、監督:今泉力哉、脚本:城定秀夫によるL/R15のR=映画『猫は逃げた』は、飼い猫“カンタ”をどちらが引き取るかで揉める離婚直前の夫婦と、それぞれの恋人の話。1匹の猫と愚かで不器用な4人の男女によって繰り広げる異色の恋愛狂騒劇となっている。

“L/R15”の始動にあたって、城定監督は「いまや日本を代表する天才映画監督、今泉力哉氏とのコラボ!……って、こんなヤバい企画誰が考えたのでしょう? プレッシャーで吐きそうになりつつ、自分らしい映画を撮るしかないと思い至ったわけですが、油断すると、自分らしい映画ってなんだ? 自分とはいったい何者だ? なぜ自分は自分なんだ? 映画ってなんだ? という無限問答に陥り、また吐きそうになります。とにもかくにも、頑張っておもしろい映画作ります!」とコメント。

今泉監督も、「城定監督と一緒になにかやりませんか? と言われて、ぜひ、と即答しました。私の脚本を城定さんが撮り、城定さんの脚本を私が撮る。めちゃくちゃプレッシャーではありましたが、それはそれは好き勝手に脚本執筆しました。きっとお互いに。城定さんが書いてくれた脚本には猫が出てきます。猫!撮影、大変だ!と思いながらも猫とたくさん向き合いました。そしてその物語には、どこか懐かしさをおぼえるとともに、城定作品に滲む人間の優しさや愚かしさなどがあちこちに垣間見えて、とても惹かれました。ご一緒してみたかったキャストやスタッフとの撮影を無事に終えて、今は仕上げの真っ最中です。楽しい映画になりそうです」とコメントする。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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