Tokyo Wish List ―注目のパデッドアイテムで冬スタイルに厚みをプラス―

今の気分にフィットする、手に入れたいアイテムをTOKION視点でピックアップする「Tokyo Wish List」。今シーズンは、ファーやパデッド、キルティングなど、遊びのある素材を生かした小物のリリースが豊富に展開されている。中でも中綿が入ったパテッドは、トレンドの中心ともいうべきアイコニックな素材で、ウェアだけでなくたくさんのアクセサリーにも採用さされている。大胆なアウターから、ユニークなバッグまで、多様なパデッド素材をピックアップ。

FUMIKA_UCHIDA

定番アイテムのユニークな進化形

ファッション感度の高い女性達の間で、絶大な人気を得ている「フミカ_ウチダ(FUMIKA_UCHIDA)」。同ブランドからリリースされているプロダクトの中にもパデッドを使ったアイテムがあり、それはミトンとストールが一体化した個性的なこちら。もともと定期的にリリースされていたグローブストールのアップデートモデルで、暖かみのあるニットから、光沢感がラグジュアリーさを放つサテンのアイテムに進化している。それだけでも確実にスタイリングを格上げしてくれそうなパフィーなストールは、両端に袖を通すような構造になっており、これをボレロというべきか、ストールと呼ぶべきか、はたまたグローブというべきか。ミトン型のグローブの部分は、手首にゴムが入っているので、すぽっと抜けてしまわずにちゃんと手の位置に止まる設計なのも嬉しい点。上質なサテンの光沢感がモードな雰囲気を醸し出し、そのシルエットがアバンギャルドなアクセントを添えている。シンプルなスタイリングに合わせても今年らしいスタイリングにアップデートできる本作。モードに攻めたシルエットと相反する、ドリーミィな着心地に包まれてみては。

クリフ 03-5844-6152

Little $uzie

思わずダイブしたくなるような癒しに包まれて

“旅した風景から生まれた絶妙なカラーリングとシンプルでありながら革新的なバランスを持った、クリエイティブに生きる女性のための服”をコンセプトに掲げる「リトルスージー(Little $uzie)」。シンプルなデザインの中にセンスを感じさせてくれ、デイリーに着たくなるアイテムが豊富なのだが、同ブランドから登場したのが、まるであの優しさにあふれたキャラクターを思わせてくれるようなダウンコート。
オフホワイトの優しい色合いと、思わずダイブしたくなるようなフカフカのマシュマロなボディ。そう、疲れた心を温めてくれる癒しの塊、ベイマックスのよう。バタフライのように袖が広がる丸みを帯びたポンチョ型のシルエットも、ソフトな印象だ。体をすっぽりと包むオーバーサイズの設計だが、裾や袖口にゴムのドローストリングスがついているので絞ることができ、さまざまなシルエットに変化が可能。上下から開くフロントのジップも、その着こなしのアレンジの幅を広げてくれそうだ。心も体も固まってしまう寒い冬は、癒し系アウターの優しさで心を温めて。

リトルスージーアパートメント オオサカ 06-6125-5655

Rito

レザーとパデッドが出会った時

レザーがぷくぷくに膨らむだけでどうしてこんなにも愛嬌を感じてしまうのだろう。ソリッドなスクエアのシェイプ、しなやかでスムースな手触りのエコレザーのバッグに中綿を入れたパデッドバッグ。そんな触り続けてしまいたくなるようなバッグを生み出したのは、ラグジュアリーにモードのエッセンスを取り入れた、日本のファッションブランド「リト(Rito)」。
思わず枕にしてしまいたくなるような安心感もあるこのバッグの魅力は、それだけじゃない。ボリューミーな印象になりがちなパデッドだけども、このバッグはコンパクトなボディの印象は保ちつつ、開口部も広く内ポケットもあり、長財布も余裕で収納できる大きさをキープ。ショルダーストラップは、取り外しも可能でハンドルと2ウェイで使うこともできる。
レザーが持つモード感とパデッドが持つイノセント感。この相反するような2つの要素が1つになった時、私達はきっと魅了されてしまうんだと思う。まるでクールに見えていた美女に垣間見るおちゃめな一面。レザーとパデッドの組み合わせは、そんなツンデレな魅力を携えている。

リト 03-3470-4157

Photography Erina Takahashi
Styling Norie Kurakata
Text Eri Imamura

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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