今の気分にフィットする、手に入れたいアイテムをTOKION視点でピックアップする「Tokyo Wish List」。街中がイルミネーションで光り輝くこの季節は、ファッションもアクセサリーでまばゆいばかりの光をまといたいところ。そこで今回は、パーティシーズンでもあるこの時季にぴったりなスパークルジュエリーに注目しました。ストーンやメタルの美しい光が、顔周りや指先に華やかさときらめきをそえてくれるはず。冷たい空気の中にきらりと光る、ジュエリーの美しさに酔いしれて。
simmon
冬の空気の透明感を閉じ込めて
2012年にデザイナーの佐藤司紋がスタートしたジュエリーブランド「シモン(simmon)」。子どもの頃に感じた「記憶を紡ぐ」をコンセプトに、朧げな記憶の片隅にある美しいイメージに輪郭を与え、そのはかなさをジュエリーに落とし込んでいる。円や四角、直線的なフォルムなど、幾何学的なデザインも多いが、そのどこかに有機的な温かみを感じさせるのが魅力だ。
透明感のあるクオーツの輝きを最大限に引き立てた大ぶりの1粒が輝くピアスや、安全ピンをモチーフにしたピアスなど、同じ天然石でもデザインの違いで大胆にもチャーミングにもその表情を変化させる。体の動きに合わせてしなやかに揺れる、長く垂れ下がったクオーツの輝きも美しい。冬の凍てつく空気のように、澄んだ透明感に満ちた輝きをあなたのそばに。
januka
ヌードな輝きを身に着けて
一見、そのデザインに不思議な感覚を覚えるリング。従来のジュエリーデザインでよく見られる爪などを使った石留めではなく、石に溝を掘りゴールドのラインとの凹凸でセッティングする独特なデザインが目を引く。ジュエリーブランド「ヤヌカ(januka)」は、ニューヨークとオランダで学んだインダストリアルデザイン、プロダクトデザインを学んだデザイナー、中村穣が2012年に立ち上げた。直線的で幾何学的なデザインは、既存のジュエリーデザインにとらわれない斬新なフォルムが個性的だ。
上から、ブルーのようなパープルのような涼しげな石はゾイサイト、柔らかなオレンジの丸い石はサンストーン、美しいグリーンの石はエメラルド、深紅のような妖艶な赤い石はガーネット。むき出しになった天然石のワイルドかつエレガントなムード、10金や18金のベースとカラフルな天然石の輝きが、華やかでファビュラスな雰囲気を放っている。
RIEFE JEWELLERY
強さという美しさを武器に生きていく
“with Strength(強さという美しさ)“をコンセプトに、自分のシンボルとなるジュエリーを提案するブランド、「リーフェ ジュエリー(RIEFE JEWELLERY)」。デザイナーは、ジュエリーブランドでの勤務をきっかけに宝石学の専門家に与えられる“グラジュエイトジェモロジスト”の資格を取得し、宝石鑑定の資格も持つデザイナー、春井里絵で、自ら選び抜いたストーンや、ダイヤモンドをジュエリーに仕上げている。
力強いデザインのリングは、ダイヤモンドとブラックオニキスをリングの上下にあしらったユニークなデザインが目を引く。リング部分にもダイヤモンドを埋め込み、合計0.5カラットのダイヤモンドを使用しており、骨太な強さのあるきらめきを放っている。0.1カラットのダイヤモンドが敷き詰められた、揺れる四角のフレームが特徴的なピアスには、ブルートパーズがあしらわれている。このトパーズという天然石は、古代ギリシャでは、身に着ける人にパワーを与えてくれると信じられていた石。どこか挑戦的でもあり、主張のあるジュエリーは、現代女性を写し出す鏡のように、力強さの中に繊細な一面をうかがわせる。