Tokyo Wish List ―お正月に取りそろえたい日本の伝統的装いモノ―

新年明けましておめでとうございます。
2022年も「Tokyo Wish List」では、今の気分にフィットする、手に入れたいアイテムをTOKION視点でピックアップしていく。新年1回目は、年始ということで1着は持っていたら何かと便利な着物から、着物にぴったりな履物、そしてバッグを集めてみました。お正月や初詣、そしてちょっとしたイベントにも使えるアイテムなので、この機会にチェックしてみよう。気持ちもびしっと引き締まるはず。

Y. & SONS

創業100年を超える着物店から誕生した着物ブランド

創業100年を超える呉服の老舗である「やまと」が、“日本のオトコをかっこよく”をコンセプトに2015年にスタートしたのが「ワイ アンド サンズ(Y. & SONS)」。アートディレクターは平林奈緒美で、バイイングディレクターにはスタイリストの二村毅が参加するなど、これまでの着物業界にはない、新しい着物を提案するブランドだ。そこで今回新年に向けて紹介したいのは、新潟県は十日町市にある老舗機屋、「蕪重織物」にて製作された羽織と灰白色の十日町紬に、福岡県は博多の老舗「西村織物」にて製織された帯と絹100%の羽織紐。どれも独特の風合いが特徴で、日本の心が宿っている。新年ならずとも、1年を通して着られる逸品だ。

ワイ アンド サンズ 03-5294-7521

SUN/kakke

日本の伝統とアイデンティティーが宿る草履

2012年にデザイナーの尾崎雄飛によりスタートした「サンカッケー(SUN/kakke)」。同ブランドからリリースされた草履は、もはや芸術の域ともいえる美しさと繊細さを兼ね備えている。それは徳島県の天然灰汁発酵建て藍で手染めしたウールの糸、柔らかなスペインシープレザー、そして老舗の履物店で修行を積んだ関塚真司が手掛ける「履き物 関づか」により挿げられた鼻緒の造形美が醸しているのだろう。いずれにせよ、日本の伝統とアイデンティティーが宿った1足は新年を迎えるにふさわしい1足ではないだろうか。そして上品で凛としたフォルムは、着物にハマるのはもちろんのこと、デニムパンツなどといったカジュアルなコーディネートでさえ映えるはず。1年を通して履けるのもいい。

サンカッケー http://sunkakke.jp

KEITA MARUYAMA × BALL & CHAIN

正月にもぴったりなオリエンタルな刺しゅうが映えるエコバッグ

気持ちを引き締めて迎えたい新年は、バッグも新調したいところ。そこでおすすめしたいのは、「ケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)」からリリースされているエコバッグ。正月にもぴったりなオリエンタルな柄が刺しゅうされたこちらは、三原英詳が手掛けるプロジェクト「ボール & チェーン(BALL & CHAIN)」とのコラボレーションで、コロナ禍で低下しているポジティブマインドを取り戻すべくリリースされている。バッグのボディは、ワンウォッシュしたポリエステルが使われており、刺しゅうとの相性もばっちり。カラー展開も豊富で価格もリーズナブルなので、新しい色にチャレンジしてみるのもいいのでは!?

ケイタ マルヤマ 03-3406-1935

Photography Erina Takahashi
Styling Takuya Raita

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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