音楽家の三宅純の『MOMENTS / JUN MIYAKE 三宅純と48人の証言者たち』(コラクソー、A4変判248ページ、¥4,400)が2月末に出版される。本書は三宅の素顔を深部まで掘り下げるべく、本人のロングインタビューを軸に、7ヵ国48人から三宅に関する証言を集めた内容で、取材期間3年あまり、そのすべての過程を記した一冊。日英バイリンガル仕様となっている。
証言するのは、映画監督のヴィム・ヴェンダースや、長年に渡りシャネルと協働してきた稀代のイメージ・メーカー、ジャン=ポール・グード、三宅の才能を見出したトランペットの師である日野皓正、漫画家の大友克洋など。
全キャリア、全作品を網羅したディスコグラフィーはもちろん、18歳の渡米に始まり彼がいかに強い意志を携えて海を渡り続け、音楽から映画、舞台やファッションと越境を繰り返しては共鳴する才能と結びつき、その瞬間を魔術さながらに封じ込め、音の記憶として遺してきた軌跡が記されている。