アメリカで開催される第94回アカデミー賞において、濱口⻯介監督による映画『ドライブ・マイ・カー』が、作品賞、監督賞、脚色賞、国際⻑編映画賞の4部門にノミネートされた。
作品賞、脚色賞に日本映画がノミネートされるのは史上初。さらに、監督賞ノミネートは1986年第58回の黒澤明監督(『乱』)以来、国際⻑編映画賞(旧称:外国語映画賞)へのノミネートは、2019年第91回アカデミー賞での是枝裕和監督作『万引き家族』以来。受賞すれば2009年第81回開催時に同賞を受賞した滝田洋二郎監督の『おくりびと』以来の出来事となる。第94回アカデミー賞は現地時間の3月27日に開催される。
ノミネートされたことを受けて西島秀俊や三浦透子ら出演者がコメントを発表した。
「この度『ドライブ・マイ・カー』が米アカデミー賞4部門に選出された事を嬉しく思います。そして濱口監督、大江崇允さん、スタッフの皆様、心からおめでとうございます。世界の分断から人々が繋がりを取り戻す希望の道標が、この美しい魂の再生の物語には示されています。この嬉しい報せと共に『ドライブ・マイ・カー』がより一層多くの方々に届く事を願っております」(西島秀俊)。
「作品に関わった全ての皆さん、4部門のノミネート、おめでとうございます。とてもとても嬉しいです。日 本映画の代表としてアカデミーの舞台に臨めること、本当に名誉なことと思います。そしてそのような作 品に関わることができた自分は、幸せ者だなと改めて実感しています。感謝の気持ちでいっぱいです」(三浦透子)。
「米国アカデミー賞ノミネートとのこと、俳優部の一員としてとても嬉しく思います。この作品に関わった全ての方々、本当におめでとうございます。 これをきっかけに更にこの作品がたくさんの方々に見ていただけたら嬉しく思います」(岡田将生)。

「ノミネート決定おめでとうございます! 素晴らしい報告にやったー! と声をあげガッツポーズをしました。この作品が国を越えてたくさんの方の心に響いているということなんだと、感謝と嬉しい気持ちで溢れて います。濱口監督、キャスト全員、そしてこの映画に関わった全ての方々と喜びを共有したいです」(霧島れいか)。