シンガーソングライターの折坂悠太は、展覧会 「薮IN」を渋谷パルコ4階のパルコミュージアムトーキョーで開催する。会期は5月13〜5月30日。
折坂の新たな表現方法となる「薮IN」では、藪をテーマに、ソニーの“サンロクマル・リアリティオーディオ”を用いた立体音響体験や映像作品、彼自身によるインスタレーションやパフォーマンスなどを展開していく。
会場では、本展の着想源でもある短編小説をはじめ、エッセイ、論考、対話などさまざまなスタイルの文章で書き下ろした折坂初の著書『薮IN』(¥2,500)を先行発売する(一般発売は6月1日)。同書には、写真家の塩田正幸や作家の坂口恭平、イ・ランも参加している。
また、開催を記念したTシャツ(¥4,500)と湯呑み(¥2,000)も用意する。
本展に関して折坂は、「そのものらしさでなく、そのもの自体を見てみたかったんです。薮の中へ投げ入れて、この身体も押入れて。出会い直そうとしたんです。するとどうでしょう。どうしても見たくない、自覚したくないものまで確認でき、ひどい口内炎ができました。甘かったと思いました。皆さんをそこへ連れて行ってどうなるか。何があるのか、何もないのか、わからないんです。いろんな人の顔を想像しています。穏やかな顔ばかりではありません。進もうとすることと、逃げようとすることは、とてもよく似ているんですから。ただ私は、薮に入って、そこに居てみます。人生に必要な過程だと思ってしまったからです。そういう勘はあります。ここへ来るまでの、たくさんの力添えに感謝します。よければこの薮に、分け入ってみてください」とステートメントを発表した。