和山やま『カラオケ行こ!』が実写映画化 監督・山下敦弘 × 脚本・野木亜紀子 岡聡実役はオーディション

和山やまによる人気コミック『カラオケ行こ!』の実写映画化が決定。2023年に公開される。同作は「このマンガがすごい!2021」オンナ編第5位(宝島社)、マンガ大賞2021第3位を始めマンガ賞に続々とランクインをし、累計50万部を突破した人気作。

映画の監督は『リンダ リンダ リンダ』『味園ユニバース』など数々の人間ドラマに定評のある山下敦弘が、脚本はドラマ『アンナチュラル』『MIU404』『逃げるは恥だが役に立つ』など多くの話題作を手掛けるヒットメーカー野木亜紀子が担当する。さらに今回は、中学生の岡聡実役をオーディションで決定するという。応募期間は6月13日10時から7月15日18時まで。※詳しくは映画『カラオケ行こ!』のサイトで要確認。

映画化にあたり原作の和山やま、監督の山下敦弘、脚本の野木亜紀子がコメントを発表した。

「この漫画はもともと邦画への憧れから描いたものでした。今回映画として形になるのが本当に嬉しく思います。また、監督の山下敦弘さん、脚本の野木亜紀子さんの作品はもともと大好きでしたので、融合して新たに生まれる『カラオケ行こ!』が楽しみで仕方がないです」(和山やま)。

「昔から男達が見つめ合う映画が好きだった。“見つめ合う”と書くと、なんだか恋愛ドラマのようなニュアンスにも思えてくるが、それだけではない。男の友情や切なさを描いた映画、つまりは“バディもの”と呼ばれるジャンルに心惹かれてきた。『カラオケ行こ!』に出てくるバディはヤクザと中学生。年齢も住む世界も違う二人が“歌”をきっかけに出会い、不思議な友情が生まれる。魅力的で面白い原作だが、生身の人間が演じる“映画”という表現において、監督としての課題は多い。しかし、バディものを得意とする野木亜紀子さんが脚本を書く。面白くならないわけがない。自分のルーツである“見つめ合う男達”を最高の布陣で作れることに、今から楽しみでしょうがない」(山下敦弘)。

「あの“和山やまワールド”を、どうすればフィルムに落とし込めるのか。正直なところ全く自信がありませんが、山下監督ならあの空気を醸し出せるのではないかと、このたびの座組を心強く思います。和山先生が生み出した、愛すべき聡実くんと狂児を壊さぬよう、慎重に、映画としてのベストを尽くしてまいります」(野木亜紀子)。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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