小田原文化財団はロンドンを拠点に活動し、ユニークなアート展示をプロデュースする Artangel をはじめ、世界各国のアート機関とともに「ワールド・ウェザー・ネットワーク(World Weather Network)」のパートナーとして、江之浦測候所を拠点に参加する。
「ワールド・ウェザー・ネットワーク」は、気候の緊急事態に対応するために結成され、ヨーロッパ各国に加えて、ドバイ、インド、ニュージーランド、韓国等、世界中の29におよぶアート機関によって設置されるウェザーステーションを繋ぎ、見て、聞いて、学び、行動へと導くことを目的にしている。
6月21日〜2023年6月21日までの 1 年間、「ワールド・ウェザー・ネットワーク」に参 加するアーティストや作家、地域社会が、各地域の天候の観測結果とストーリー、解析情 報、画像等を共有することで新たに生まれる意見や視点を発信する。また、気候科学者や環 境問題の専門家達と連携し、世界各地の気象と多様な世界観について、地域や言語を横断しながら紐解く。
第1弾として、夏至にあたる6月21日の4:00〜5:00に、「夏至光遥拝 100メートルギャラリー」 を太陽光が駆け抜ける様子を世界に向けてYouTubeとInsatgramでライヴ配信をする他、12月22日には冬至光遥拝もライヴ配信を実施する予定だ。
©Odawara Art Foundation
©Odawara Art Foundation
2017年、江之浦測候所の開館当時、設立者の杉本博司は「縄文時代以来連綿として受け継がれてきた日本文化の特質、それは人と自然が調和の内に生きる技術だ。自然の内に八百万の神々を祀りながら、日本人は独特の文化を育んできた。今、自然破壊の限りを尽くさねば生き残れない、後期資本主義の過酷な世界の中で、一番求められているのが、その日本文化の技術なのだ」と語っている。
■夏至光遥拝 ライヴ配信
日付:6月21日
時間:4:00〜5:00
配信プラットフォーム:YouTube @Odawara Art Foundation、Instagram @enoura_observatory
料金:無料