写真家・映像監督の奥山由之による新作写真集『windows』が6月上旬に刊行 東京の窓を写した新しいポートレート

赤々舎は、写真家・映像監督の奥山由之による新作写真集『windows』を6月上旬に刊行する。また、一般発売に先駆けて、赤々舎のウェブページにて先行予約が開始した。

今回の新作写真集は、奥山が初めてデジタルカメラを用いて撮影した750ページに及ぶ大作。奥山がコロナ禍の東京の街を歩きながら、不透明なガラス窓におぼろげに透けて見える室内の日用品に着目し、2020年4月から2022年11月までの2年半にわたって約10万枚の写真を撮影し、それらの写真群から、同書では724点を収載。そこに暮らす、見知らぬ誰かへの想像をかきたてる新しいポートレートとして、1枚1枚が魅力を放つ。

通常版(¥11,000)は日本建築の素材である木や土を連想させる黄土色の布の表紙には、「東京」の文字が浮かび上がる窓の写真が貼り込まれている。一方の500部限定の特別版(¥19,800)の表紙は、外壁を思わせる白色の布貼りで、全冊に奥山によるサイン入り。

入り組んだ文化のレイヤーを持ち、建物がひしめき合う東京において、ある種のシンボルとも言える不透明な窓に、私は人々の表情を見た。窓を見つめることは、見知らぬ誰かと見つめ合うことに等しいと感じた。この静かな視線の行き交いが、「東京」という街で生きる人々の肖像画になり得ることを、心から強く願っている。
(奥山由之 前書きより)

■奥山由之 写真集『windows』
著者:奥山由之
装丁:葛西薫、安達祐貴
寄稿:堀江敏幸(小説家)、五十嵐太郎(建築史・建築批評家) 
定価:¥11,000 
判型:B5変(H194mm × W205mm) 
総ページ数:752ページ
製本:上製 布装

■奥山由之 写真集『windows』 特別限定版
500部限定、サイン入り
著者:奥山由之
装丁:葛西薫、安達祐貴
寄稿:堀江敏幸(小説家)、五十嵐太郎(建築史・建築批評家) 
定価:¥19,800 
判型:B5変(H194mm × W205mm) 
総ページ数:752ページ
製本:上製 布装
※通常版の装丁は、木や土の自然に由来する家の素材をイメージした黄土色の布装。特別限定版は、すべてサインが入り、外壁としての白色の布が施されている。

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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