「シャネル(CHANEL)」は歌舞伎俳優の初代尾上眞秀の初舞台を記念し、フランスの現代アーティストのグザヴィエ・ヴェイヤン(Xavier Veilhan)がデザインを手掛け、フランスのアトリエ「モンテックス(Montex)」による刺しゅうを施した祝幕の制作をサポートした。5月2日から27日まで東京・銀座の歌舞伎座で開催される「團菊祭五月大歌舞伎」初代尾上眞秀初舞台『音菊眞秀若武者』の舞台で披露される。

Artwork by Xavier Veilhan produced by Atelier Montex commissioned by CHANEL

祝幕はエクリュカラーのファブリックの上にマルチカラーのオーガンザをレーザーで丸くカットした直径12cmのパーツ約8,900枚を組み合わせた。モチーフはピクセルアートのような形で抽象的に形作り、仕上げにチャコールグレーのシルクオーガンザで「眞秀」の名と音羽屋の家紋である重ね扇に抱き柏が描かれている。縁の部分にはコーネリーミシンのチェーンステッチの刺繍を施した。幅25.4m、縦5.3mという巨大なスケールの幕に20色の鮮やかなオーガンザを組み合わせ、伝統的な刺繍の技法と職人技を表現した。