ヤブノ・ケンセイによる新作個展「Untitled II」が開催

ヤブノ・ケンセイ(KENSEI YABUNO)の新作個展「Untitled II」がKOMIYAMA TOKYO Gで開催する。期間は11月17〜26日。

同展は、昨年開催された「Untitled」に続く、2回目となり、9点の立体作品に加え、35点の新作ドローイングを発表する予定。ヤブノの代表作ともいえる黒と白の立体作品は、架空の生き物のように増殖を続け、同展では“MOSS”のような色をまとい出現する。ヤブノが「着色することで自分の境界線を拡張できることを知った」と語るように、彼の手法は同展でさらなる拡がりを見せる。

ヤブノは2000年代から作家活動をスタートし、初期作品では布にミシンで絵を、そしてドローイング、ペインティング、スカルプチャーと、さまざまな素材を扱い、表現を続けてきた。同展で発表するドローイング作品は、チャコールで描かれたモチーフと曖昧な色彩が調和し、独自の世界を構成する。

ヤブノの作品は「オルタナティブ、インディペンデント、音楽、映画、U.S.-TOY、ファッション、DIY を信じてきた自分の末路のような作品」と本人が話すように、どこか1990年代の退廃的なカルチャーを想い起こさせる。そして、丁寧に作られた立体作品と予測不能な平面作品が対比するように見えながらも、親密な関係があるといえるのかもしれない。「寝ている時と寝ていない時のように、真逆のものが交差することが、今そして未来の僕にとって重要なことなのです」とヤブノは語る。

■Untitled II
会期:11月17〜26日
会場:KOMIYAMA TOKYO G
住所:東京都千代田区神田小川町3-20−4 第2龍名館ビル 1F D
時間:12:00〜18:30(平日、土曜)、12:00〜17:30(日曜、祝日)
休日:火曜、水曜

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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