シャネル Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/シャネル/ Mon, 01 May 2023 06:13:18 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.3.4 https://image.tokion.jp/wp-content/uploads/2020/06/cropped-logo-square-nb-32x32.png シャネル Archives - TOKION https://tokion.jp/tag/シャネル/ 32 32 「シャネル」が歌舞伎俳優の初代尾上眞秀の初舞台を記念した祝幕の制作をサポート https://tokion.jp/2023/05/01/chanel-firstgeneration-ogami/ Mon, 01 May 2023 09:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=183671 祝幕はフランスの現代アーティストのグザヴィエ・ヴェイヤンがデザインを手掛け、フランスのアトリエ「モンテックス」による刺しゅうが施された。

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「シャネル(CHANEL)」は歌舞伎俳優の初代尾上眞秀の初舞台を記念し、フランスの現代アーティストのグザヴィエ・ヴェイヤン(Xavier Veilhan)がデザインを手掛け、フランスのアトリエ「モンテックス(Montex)」による刺しゅうを施した祝幕の制作をサポートした。5月2日から27日まで東京・銀座の歌舞伎座で開催される「團菊祭五月大歌舞伎」初代尾上眞秀初舞台『音菊眞秀若武者』の舞台で披露される。

祝幕はエクリュカラーのファブリックの上にマルチカラーのオーガンザをレーザーで丸くカットした直径12cmのパーツ約8,900枚を組み合わせた。モチーフはピクセルアートのような形で抽象的に形作り、仕上げにチャコールグレーのシルクオーガンザで「眞秀」の名と音羽屋の家紋である重ね扇に抱き柏が描かれている。縁の部分にはコーネリーミシンのチェーンステッチの刺繍を施した。幅25.4m、縦5.3mという巨大なスケールの幕に20色の鮮やかなオーガンザを組み合わせ、伝統的な刺繍の技法と職人技を表現した。

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写真家・ジェーン・エヴリン・アトウッドの日本初の展覧会が「シャネル・ネクサス・ホール」で開催  https://tokion.jp/2022/03/10/chanel-nexushall-jane-evelyn-atwood/ Thu, 10 Mar 2022 11:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=101995 1970年代からパリを拠点に活動を続ける写真家のジェーン・エヴリン・アトウッド展が「シャネル・ネクサス・ホール」で開催する。

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「シャネル・ネクサス・ホール」で3月30日から5月8日に写真家のジェーン・エヴリン・アトウッド展を開催する。

1970年代からパリを拠点に活動を続けるアトウッドは、「閉ざされた世界」に生きる人々を理解しようと、さまざまなシリーズ作品を制作してきた。1976年に初のシリーズ作品となるパリの路上に立つ娼婦達の姿を撮影して以来、直面する苦難に向き合いながら生き抜く人々の姿を捉えたプロジェクトを数多く手掛けている。

1980年には娼婦達の作品と盲目の子どものシリーズが評価され、第1回「ユージン・スミス賞」を受賞。その後もエイズ患者の密着取材や10年間におよぶ女囚たちの撮影、4年間を費やした地雷犠牲者の調査等、被写体を深く理解するために、何年もの期間を被写体とともにする、極めて私的かつ情熱的なアプローチでそれぞれのプロジェクトに没頭した。

日本初となる同展では、アトウッドの代表的なシリーズ作品を展示する他、報道カメラマンとしてのキャリアを紹介しながら、被写体に対する探究の軌跡を紹介する。作品は、シリーズ別や年代順といった従来の構成ではなく、被写体のジェスチャーや表情、イメージの中の光と影、感情と魂がそれぞれつながっていることを感じられる展示を行う。

■ジェーン・エヴリン・アトウッド展
会期:3月30日〜5月8日
会場:シャネル・ネクサス・ホール
住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
時間:11:00~19:00(最終入場18:30)
入場料:無料
Webサイト:https://nexushall.chanel.com/program/2022/soul/

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ファッションフォトグラファー、ギイ・ブルダンの写真展が「シャネル・ネクサス・ホール」で開催 https://tokion.jp/2021/08/23/chanel_guybourdin/ Mon, 23 Aug 2021 09:00:00 +0000 https://tokion.jp/?p=54759 東京・銀座のシャネル・ネクサス・ホールで、9月8日〜10月24日までファッションフォトグラファー、ギイ・ブルダンの写真展「The Absurd and The Sublime」が開催される。

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ファッションフォトグラファー、ギイ・ブルダンの写真展「The Absurd and The Sublime」が9月8日〜10月24日に東京・銀座の「シャネル・ネクサス・ホール」で開催される。

同展では、ブルダンのアイコニックな作品に加え、貴重なアーカイヴからこれまで展示されてこなかったオリジナルプリントも展示する。モノクロヴィンテージ写真からは、ブルダンの初期の実験と独特のスタイルの進化を見て取ることができる。ブルダンの創造プロセスを示すことで、不可解なイメージやシュルレアリスム映画に対する好奇心にフォーカスするという。

ブルダンは1928年パリ生まれ。第2次大戦の兵役の後、画家として活動したが、モダニスト写真のエドワード・ウェストンやシュルレアリストのマン・レイ等の影響を受けて写真を始める。1955年にフレンスの「ヴォーグ」誌でファッション写真が初掲載。肉屋の前に着飾ったモデルが立っている奇抜な構図ながらも鑑賞者に深い空想を示唆するような構成のおもしろさが評価される。以降は「シャネル」の広告ヴィジュアルなども手掛けた。1966年から「シャルル・ジョルダン」の靴のキャンペーンヴィジュアルを手掛け名声を得る。作品はテートモダンやヴィクトリア&アルバート博物館、ジュードポーム美術館、ゲッティ美術館等で展示されており、2006年には、東京都写真美術館で日本初の写真展が開催された。

■The Absurd and The Sublime
会期:9月8日〜10月24日
時間:11:00~19:00(最終入場18:30)
会場:シャネル・ネクサス・ホール
住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
入場料:(混雑時、入場制限あり)

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「シャネル」が『約束のネバーランド』作者とコラボした展覧会を開催 ガブリエル・シャネルの人生と哲学をテーマにした短編集も発売 https://tokion.jp/2021/05/01/miroirs-manga-meets-chanel/ Sat, 01 May 2021 11:04:45 +0000 https://tokion.jp/?p=31790 『約束のネバーランド』作者がガブリエル・シャネルの人生と哲学に触れた短編集を4月30日に発売し、同作をテーマにした展覧会を開催中。

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「シャネル」は『約束のネバーランド』の原作者、白井カイウと作画家の出水ぽすかとコラボした展覧会「MIROIRS – Manga meets CHANEL」を開催した。期間は6月6日までで、シャネル銀座ブティックのマロニエ通り側のショーウィンドウには同展のスペシャル展示を行う他、KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭への巡回も予定している。

白井と出水による「シャネル」からインスピレーションを受けた描き下ろされた漫画『miroirs』(集英社)が4月30日に発売。価格は¥977。同作は白井と出水がガブリエル・シャネルの人生と哲学に触れて描いた短編集で、作品名は何枚もの鏡に見立てたシャネルの多面性や、ガブリエルのアパルトマンにある鏡から命名された。物語には、ガブリエルの哲学やパッションを体現する3人が登場する。

同展は作品に込められたメッセージやインスピレーション源となった「シャネル」の精神をテーマにした3部構成で、会場内には、白井カイウと出水ぽすかによる直筆メッセージとイラストも展示されている。

『miroirs』制作時の「シャネル」への取材について、出水は「作画中によくシャネルや起用されているモデルのInstagramを見ていました。今の女の子達に響くものをずっと追い求め続けていることが伝わってくるんです。ガブリエル・シャネルその人の時代を模したモノクロ写真もあるんですが、現代の子達にも響く、今の綺麗さを引き出す写真の研究をすごくされている印象を受けました」とガブリエルの過去の写真が作画のきっかけになったことを明かし、白井は「ひたすらおすすめしていただいた関連書籍を読んだり、シャネルを題材にした映画(『ココ・アヴァン・シャネル』)を見たり、特別にバーチャルで彼女のアパルトマンを探索したり……。集英社のファッション誌編集部の方々にもご協力いただき取材しました。お店にあるNo5をすべて購入し、実際に使ってみて違いを比べたりもしましたね」と原作の背景も覗かせた。

ストーリーに関しては、ガブリエル・シャネル本人からインスピレーションを受けた側面を、各章のキャラクターに落とし込むという試みを行い、フランスに行けない現状から、物語の舞台を日本にして、現代の日本でシャネルの精神や製品がどう息づいているのかを描いている。

タイトルを「ミロワール(鏡の複数形)」にした理由について白井は、「ガブリエル・シャネルの言葉であると伝わっているものの中に、鏡についての言葉があって。鏡は自分の正体を正直に映してくれるものだ、自分がどんな人間なのか思い出させてくれる、というような趣旨の言葉です。そんな『鏡』というキーワードが念頭にあった上で、バーチャルや写真でガブリエルのアパルトマンを拝見した時に、螺旋階段や応接間など各部屋に綺麗な鏡がたくさんあったんです。それで、今回は各章にガブリエルから得たイメージの断片をキャラクターのモチーフとしてちりばめていくことにして。それはたくさんの鏡でガブリエル・シャネルのさまざまな面を映している……という体裁にも見えるなと。「鏡がいっぱい」という意味で『ミロワール』にしました」と語り、作中に登場する、キーアイテムの「シャネル No.5」については「香水=”目に見えない”アクセサリーという考え方や機能に、とても魅力を感じます。口紅をつけるように、ネックレスやイヤリングをつけるように、タイや時計をつけるように、自らを輝かせる香りをまとう。さらに、視覚を遮断したとて、その人を思い起こせる情報がある。たとえその人が目の前にいなくても、いなくなっても、その人を感じることができるものがあるという。香水は、その人がその人自身にかけた魔法が、知らず知らず自分にもかけられていた、そんなファンタジックな感傷も感じられて、とても甘美です」と白井が考える「シャネル No.5」の意味や価値について語った。

また、来場者に向けた展覧会の見どころについては、「入ってすぐの鏡の装飾、額縁の壁、それぞれの章のお部屋、全部見ていただきたいです。マンガを読んで何か感じていただけたら、それは嬉しいんですけれど、さらに漫画にプラスして展覧会で奥行きが生まれています。あとは、会場内に出水先生が絵を描かれたのですが、あれは壁に、垂直に、出水先生が一発描きされたのです。描いたものが貼られているわけではありません。これは本当に凄いので、ぜひご覧ください」(白井)

「会場内の壁に直接絵を描いたので、ぜひ見ていただきたいです。たくさんの方が見守る中、緊張しながら描きました。そして、展示されている漫画にリンクして、壁に下書きがあしらわれています。下書き自体にも色を変えたり、反転させたり、いろいろな演出がされているので、ぜひ完成稿と合わせて楽しんでいただけたらと思います」(出水)とそれぞれ語った。

■MIROIRS – Manga meets CHANEL / Collaboration with 白井カイウ&出水ぽすか
会期:4月28日〜6月6日
※緊急事態宣言中の開館状況・時間は事前にサイトで確認
https://chanelnexushall.jp/program/2021/manga/
時間:11:00〜19:30
会場:シャネル・ネクサス・ホール
住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
入場料:無料

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「シャネル」がストリートミュージックの文脈で出会う「意外な相手」とは/連載「痙攣としてのストリートミュージック、そしてファッション」第6回 https://tokion.jp/2021/02/27/shockwaves-in-music-and-fashion-vol6/ Sat, 27 Feb 2021 11:00:46 +0000 https://tokion.jp/?p=20515 気鋭の文筆家・つやちゃんが「音楽とファッション」「モードトレンドとストリートカルチャー」の関係性を紐解く連載コラム。第6回は、ラッパーたちが「シャネル」と関連づけて綴り歌ってきた「意外な相手」について。

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音楽とファッション。そして、モードトレンドとストリートカルチャー。その2つの交錯点をかけあわせ考えることで、初めて見えてくる時代の相貌がある。本連載では、noteに発表した「2010年代論――トラップミュージック、モードトレンドetc.を手掛かりに」も話題となった気鋭の文筆家・つやちゃんが、日本のヒップホップを中心としたストリートミュージックを主な対象としながら、今ここに立ち現れるイメージを観察していく。

第6回の主役となるのは、前回に引き続き「シャネル」。現代のストリートミュージックの文脈において、ラッパー達が同ブランドと関連づけて綴り歌ってきた「意外な相手」について、リリックを参照しながら紐解いていく。

前回N0.5では、「シャネル」がショーやコレクションにおいて女性讃美や独自の比喩性、快楽性を表現してきたメゾンであり、それら要素が現在ストリートで人気を博しているFrank OceanやBAD HOPらアーティストの紡ぎ出すリリックにも表徴されていることを明らかにした。

今回は、もう一歩踏み込んだ分析を進めていきたい。以前No.4でリリックにおける「グッチ」と「ビッチ」の蜜月について論じたが、「シャネル」にもそういった親密さを共有する相手が存在する。現代のストリートミュージックの文脈で「シャネル」を語る際に避けて通れないその相手こそが「コカイン」であり、「ココシャネル」と「コカイン」という2つのワードは一見遠くにありそうで決して遠くない、興味深い連関を見せている。

「ココ」という言葉が指し示してきた、もう一つのもの

古くはEric Claptonの「Cocaine」などコカインについて歌われた曲は多いが、近年はラップミュージック、中でもコカインと言えばO.T.Genasisによるいくつかのナンバーが想起されるだろう。特に、2014年にリリースされLil Wayneもビートジャックで反応した大ヒット曲「CoCo」はコカインの隠語を指す「ココ」がそのまま曲タイトルになっており、「ココ」は「ココ・シャネル」という固有名詞や「魅力的な女の子」という意味だけでなく「コカイン」までをも捉えた幅広い意味内容を指し示すものとして世界中に認知されていった。

O.T. Genasis「CoCo」

この「ココ」の意味拡大は、国内のラップミュージックでも散見されるようになる。DJ PMXが2017年にリリースした「MAKE MONEY feat.ONE-G,Kayzabro (DS455),KOWICHI」(『THE ORIGINALⅢ』収録)では、次のようなリリックが読まれている。

「シャネル、フェンディ着てフレンチでドンペリ/どうぞEnvy me/でKushかCokie Cokies/Cali産のBae/超いいWoo Weee/ちょっと待ったHold on/もうすでに上々/万券丸めてどうよ/I’m in love with the Coco」

DJ PMX「MAKE MONEY feat.ONE-G,Kayzabro (DS455),KOWICHI」

「I’m in love with the Coco」のCocoはコカインを指しており、同ヴァース内に「シャネル」が配置されることで「シャネル」と「Coco」はやや遠い距離を越えて見事に結ばれる。「ココ」の持つ幅広い意味内容が凝縮された大胆なリリックであるが、その発想をさらに推し進めたのが、同時期にドロップされたElle Teresaの「CHANEL feat. Yuskey Carter & ゆるふわギャング」だろう。本曲はタイトル通り「シャネル」について歌う曲でありながら、巧妙なメタファーによって「ココ=コカイン」についても語られる複雑な構造を有している。

Elle Teresaとゆるふわギャングが綴り歌ったリリックの比喩性と快楽性

Elle Teresa「CHANEL feat. Yuskey Carter & ゆるふわギャング」

「CHANELのウォレット/四次元ポケット」「ピンク 水色 紫 黄色」と呼ばれる“それ”は一見カラフルな「シャネル」の財布について歌っているように見えるが、「可愛いあの子が欲しがるCOCO/使い過ぎたら危ないCOCO/キマるCHANELはオシャレじゃない方/ハマりすぎたら危ない中毒」というヴァースを経ることで徐々にそのメタファーが紐解かれていく。続いてゆるふわギャングは「お財布に入れとく大事な物/好きな監督もちろんタランティーノ/私が主役のそうパルプフィクション」「君はイカれてるミア・ウォレス」「真っ白い雪の中踊る姫」と続け、映画『パルプフィクション』で描かれた、ミア・ウォレスがコカインと間違えヘロインを吸引しオーバードースを起こすシーンが引用される。

タイトルを「CHANEL」と置き、シャネルのウォレットを四次元ポケットに喩え、ポケットに隠された真っ白い雪=コカインをCOCOと呼び、ここまでの一巡で「ココ・シャネル」を完成させた上で、四次元ポケット=ドラえもんの道具のように自由自在にハイになれるコカインを暗喩させる。そしてMVでは「シャネル」のロゴとドラえもんのアニメーションがイリーガルに切り貼りされ、コカインの非合法性がより強調される。

幾層にも重ね構築された比喩性にとどまらず、さらに本曲には「シャネル」特有の女性讃美と快楽性も十分に読み取ることができる。「わたしにとっては、自分より強い男と暮らすことは、できない相談です」(髙野てるみ『ココ・シャネル 凛として生きる言葉』PHP文庫、2015年)というココ・シャネルの発言にもある通り、「シャネル」は女性をエンパワーメントする存在としてブランドのパーセプションを創造してきた。それは衣服製作においても同様であり、かつてないほどのラディカルな手つきで女性の活動しやすいフォルムや素材を取り入れ、着衣した際の身体の快楽性を世に広めてきた歴史は前回no.5ですでに述べた通りである。

本曲で「大人の女性に憧れ/ちょっと背伸びして今日はCOCO CHANEL」と描写

される主人公は、一方で男性からは「真っ白い雪の中踊る姫/もちろんキツめな顔でキメキメ/俺は君のためならすぐに死ねる」と称される。「ココ」の摂取でトリップしていく物語の裏で、女性としての「ココ」の魅力に中毒になり堕ちていく男性の物語、女性讃美が歌われるのだ。と同時に、軽快に押韻がなされた単純なリリックと、コカインによって蝕まれた身体を表現したかのような空洞化したトラップのリズムは、幼児退行を重ねながら快楽の極致へと聴く者を誘い、痙攣させたまま、ひたひたの薬漬けにしてしまうような魅力を放っている。

「シャネル」に対する“正しい”オマージュの捧げ方

本曲を論じるにあたりもう一点、「シャネル」が果たしたブランドマーケティングについての功績にも言及したい。ココ・シャネルはメゾンの商品を同業社から模倣されることを厭わないスタンスだった――つまりコピー品を容認していた、というエピソードがある。「最高級の品質を保ち続けていれば、コピーされることなど怖くはなかったからだ」(横田尚美『20世紀からのファッション史 リバイバルとスタイル』原書房、2012年)というのは全くの正論だが、それは広く大衆までコピーが出回りつつも、一方でヒエラルキーの最上級としてのブランド価値は増幅され続けるという、ブランドビジネスなるものの正体を的確に捉えていたこそのスタンスである。同様に、「CHANEL feat. Yuskey Carter & ゆるふわギャング」を捉える上でも、“コピー品”という側面に着目したい。本曲はKodie Shaneの「Drip On My Walk」を流用したビートジャック曲であり、トラックだけでなくフロウも当時USで流行していたスタイルを大胆に借用した、まさに“コピーに徹した”作品であった。その曲のテーマを「シャネル」に置いた策略は見事であり、先に述べた「シャネル」の本質を突いた、この上ない“正しさ”を持った行為であったと言えよう。

最後に、ここまでたどり着いたあなたは、脳の刺激と身体の快楽に身を委ねながら、Awichが2017年にリリースしストリートの話題をさらった曲「WHORU?  feat. ANARCHY」に耳を傾けてみるのも良いだろう。「街の喧嘩小僧/ダチは前科者/見てきた色んなもの/Chanelに取り憑かれた女の子/物が溢れてる/影にいい物が隠れてる」というリリックで、ここでもまた「シャネル」はブランドとしての意味/コカインとしての意味を投影されることとなった。ブランドという物欲に溺れること、薬物に溺れること、その中毒性、脱出することのできない嗜癖――アディクション。「シャネル」はますます、ストリートで、インターネットで、様々な意味変容を起こしながら、音楽作品に対して物語性を付与していく。

Awich「WHORU? feat. ANARCHY」

ところで、音声としての側面においては、「シャネル」は音楽に対しどのような貢献をしてきたのだろうか?次回は、「シャネル」にまつわる押韻をつぶさに分析しながら、時代を彩った数々の楽曲に隠された“音”の秘密を暴いてみよう。

Illustration AUTO MOAI

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連載「痙攣としてのストリートミュージック、そしてファッション」第5回/「シャネル」が提示してきた価値観と、同ブランドをリリックに綴り歌ってきたアーティスト達について https://tokion.jp/2021/01/18/shockwaves-in-contemporary-music-and-fashion-vol5/ Mon, 18 Jan 2021 06:00:49 +0000 https://tokion.jp/?p=17107 気鋭の文筆家・つやちゃんが「音楽とファッション」「モードトレンドとストリートカルチャー」の関係性を紐解く連載コラム。第5回からは、「シャネル」のクリエイションの本質と、同ブランドをリリックに綴り歌ったアーティストについて論じていく。

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音楽とファッション。そして、モードトレンドとストリートカルチャー。その2つの交錯点をかけあわせ考えることで、初めて見えてくる時代の相貌がある。本連載では、noteに発表した「2010年代論―トラップミュージック、モードトレンドetc.を手掛かりに」も話題となった気鋭の文筆家・つやちゃんが、日本のヒップホップを中心としたストリートミュージックを主な対象としながら、今ここに立ち現れるイメージを観察していく。

前回までの「ヴェルサーチ」「グッチ」に続き、考察の対象はこの第5回から「シャネル」へとシフト。同ブランドが提示してきたクリエイションの本質について、そしてその価値観に呼応・共振しながら「シャネル」をリリックに綴り歌ってきたアーティスト達について、論じていく。

アイデンティティを大切にしながらも革新をやめない「シャネル」と、フランク・オーシャンのリリックが交差するところ

2017年3月、パリにて開催された「シャネル」の2017-18AWコレクションは近年私が最も衝撃を受け痙攣してしまったファッションショーで、それは何も崇高なメッセージ性が発信されていたという類いのものではなく、単に馬鹿馬鹿しいまでの俗っぽいメタファーを巨大なセットで表現するという、全力で陳腐なことをやり切るカール・ラガーフェルドらしさが最も詰め込まれた素晴らしいコレクションだったからである。

CHANEL “Fall-Winter 2017/18 Ready-to-Wear CHANEL Show”

宇宙にインスパイアされたフューチャリスティックな世界観のもと衣装や小物が作りこまれ、ランウェイの中央には巨大なロケットが置かれている。一見いつものエレガントでエンターテイメント性あふれる大掛かりな「シャネル」のショーなのだが、目を凝らして見てみよう、煌めくシルバーが輝いた衣装や、トップにボリュームが入ったヘアスタイルはどこかヘヴィメタルバンドを思わせる風貌であり、フィナーレへ進むにつれて彼女らモデルが円になり、囲まれた巨大なロケットが白い煙を上げて発射するさま――エルトン・ジョンの『ロケット・マン』をBGMに――という演出は、男根とセックスをテーマにした、どこまでがジョークでどこまでがアイロニーなのか判別しにくい、そのシュールさに笑うしかない大胆なパフォーマンスだった。

長年カール・ラガーフェルドが作りこんできた「シャネル」のショーは、数々の(時に笑ってしまうくらい俗っぽく、時に清々しいくらい陳腐な)メタファーを生み、観る者のファンタスティックな想像を誘発してきた。それは、ココ・シャネルが導入したブランドのシグニチャーを構成する要素――ツイードやレース、ジャージー素材、黒の世界観といった数々の“縛り”をベースにしながらも、最新のモードを更新していくためにメゾンが選択した最適な手法だったのかもしれない。

周知の通り「シャネル」は女性のためのブランドであり、ココ・シャネルは20世紀のポピュラーカルチャーを象徴する偉人の1人として、その生き方自体に大きな意味性を付与されてきた。女性らしさを駆動する存在としての立ち位置は、「シャネル」が数多のポピュラー音楽で同様の言及をされていることからも証明されていて、例えばそれは大森靖子の『絶対彼女』にある「よそ行きで使うシャネルのリップも/いつかはぬってあげたいな/絶対女の子がいいな/絶対少女」といった歌詞でもことさらに強調されている通りである。

大森靖子「絶対彼女」

「シャネル」は近年スニーカーやコスメといったカテゴリーにおいて男性へのマーケティングにも注力しており、ファレル・ウィリアムスがブランドアンバサダーに起用されたのは記憶に新しい。JP THE WAVYなど「シャネル」を積極的にファッションアイテムに取り入れるラッパーも多く、中でも最も印象的だったのはFrank Oceanがその名も『Chanel』というタイトルの曲を発表したことで、奇しくもそれは「シャネル」の2017-18AWコレクションが開催された数日後のことだった。

「シャネル」が女性のブランドとしてのアイデンティティを大切にしながらも近年男性にもファン層を拡大していること、そして多くのメタファーを重ねながらショー演出をしてきたこと、それらの文脈の上でFrank Oceanのこのリリックを聴くと、より一層の深読みが可能になる。

「My guy pretty like a girl/And he got fight stories to tell/I see both sides like Chanel=俺の彼氏は女の子みたいに可愛くて/でも男らしく喧嘩した話も持っている/シャネルみたいに両面が見える」

Frank Ocean「Chanel」

バイセクシャルとしての自らを語る際に、彼氏のキャラクターを“女の子らしさ”から“男の子らしさ”へ滑らせたうえで“シャネルみたいに”という比喩で受ける。その構造自体がまさに前述した「シャネル」の特徴に依拠したものであるが、ここでFrank Oceanが指しているのは当然ながら「シャネル」のロゴのことでもあり、例の左右対称から成るシンボリックなブランドアイコンが視覚的に浮かび上がることでリリックの立体性は一気に高まる。

実は国内において同様の芸当をやってのけたのが、かのBAD HOPである。『Asian Doll』において、「俺を困らすAsian Doll/全部君のせい/欲しがるシャネルにルブタン/バレンシアガにプラダ/いくら稼いでも足りない/全部君のせい」と歌いながら愛する女性に贈る物として真っ先に「シャネル」を挙げたうえで、次のヴァースでは「夜はベッドで遊ぶ/まるでCHANELのロゴ」と続ける。彼女と自らを「シャネル」の“C”に見立て、それらが絡み合うロゴを視覚化させることでリリックの解像度を高めたこの手法は、(意図的ではないにせよ)「シャネル」の本質を的確に捉えたものであろう。

BAD HOP「Asian Doll」

Elle Teresaが綴り歌った、女性賛美と“ココ・シャネル的快楽性”

さらに、「シャネル」は身体的な心地よさを追求するブランドでもある。かつてココ・シャネルは「ファッションがジョークになってるわ。服の中に女性がいるってこと、デザイナーは忘れてしまっている。大抵の女性は男性のために、そして褒められたくて装う。でも自由に動けなければいけないし、縫い目を破かずに車に乗れなくちゃいけないのよ」(ブロンウィン・コスグレーヴ著、鈴木宏子訳(2013年)、『VOGUE ON ココ・シャネル』ガイアブックス)と語り、それまでの常識であったコルセットで身体を縛りつけるデコラティブでゴージャスな衣装を厳しく批判した。新たに始まったアール・デコ時代の幕開けを飾る彼女の機能性に長けたスタイルは、活動的な女性の日常を考慮した衣服として男性中心の美意識を過去に葬り、1947年ディオール“ニュールック”の登場まで、約20年間にわたり時代を先導していった。

それら「シャネル」の信念は現代にも脈々と息づいており、2017年に1人のフィメールラッパーによって、ファッションからやや飛距離のあるラップという手法で、再解釈されることとなる。『Make Up』という曲で「セーラームーンみたいにね/強い女の子/MAKE UP」「男社会の音楽HipHop/意味が分からない/主役わたし/ちょい役は無理/セーラームーン戦士とかみたいに変身」とストレートな女性讃美を訴求したラッパーこそがElle Teresaであり、この曲には、「シャネル」が守り続けてきた女性のためのブランドというアイデンティティはもちろんのこと、ココ・シャネルの信念であった“身体的な心地よさ”も、半ば強引に表現されているのだ。

Elle Teresa「Make Up」

メークアップブランドが羅列されるヴァースでElle Teresaは「Chanel Coco/Shu Uemura/PAUL&JOE/Saint Laurent」とライムする。ここでは「シュウウエムラ」との語感合わせを狙うためにわざわざ「ココシャネル」が「シャネルココ」と反転され、「シャネルココ/シュウウエムラ」という並びになるのだが、これは身体的な心地よさを追求する極めてココ・シャネル的な快楽性を優先したリリックであり、「シャネル」として、ラップミュージックとして、絶対的な正しさを有しているだろう。

「シャネル」というブランドが表現してきた女性讃美、比喩性、快楽性…それらの特徴が最大に活かされたストリートミュージックの例は他にも存在しており、次回はさらに詳細なアナリシスをお届けしたい。今回指摘されなかった「シャネル」の戦略――コピー品に対するスタンスについて――にも言及することで、その音楽のもつ“正しさ”を主張していく。

Illustration AUTO MOAI

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