ファッションフォトグラファー、ギイ・ブルダンの写真展「The Absurd and The Sublime」が9月8日〜10月24日に東京・銀座の「シャネル・ネクサス・ホール」で開催される。
同展では、ブルダンのアイコニックな作品に加え、貴重なアーカイヴからこれまで展示されてこなかったオリジナルプリントも展示する。モノクロヴィンテージ写真からは、ブルダンの初期の実験と独特のスタイルの進化を見て取ることができる。ブルダンの創造プロセスを示すことで、不可解なイメージやシュルレアリスム映画に対する好奇心にフォーカスするという。
ブルダンは1928年パリ生まれ。第2次大戦の兵役の後、画家として活動したが、モダニスト写真のエドワード・ウェストンやシュルレアリストのマン・レイ等の影響を受けて写真を始める。1955年にフレンスの「ヴォーグ」誌でファッション写真が初掲載。肉屋の前に着飾ったモデルが立っている奇抜な構図ながらも鑑賞者に深い空想を示唆するような構成のおもしろさが評価される。以降は「シャネル」の広告ヴィジュアルなども手掛けた。1966年から「シャルル・ジョルダン」の靴のキャンペーンヴィジュアルを手掛け名声を得る。作品はテートモダンやヴィクトリア&アルバート博物館、ジュードポーム美術館、ゲッティ美術館等で展示されており、2006年には、東京都写真美術館で日本初の写真展が開催された。
■The Absurd and The Sublime
会期:9月8日〜10月24日
時間:11:00~19:00(最終入場18:30)
会場:シャネル・ネクサス・ホール
住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
入場料:(混雑時、入場制限あり)