衣服標本家の長谷川彰良が主宰する「半・分解展」が、3年ぶりに東京で開催中だ。会期は4月26日までで、会場は渋谷のギャラリー大和田。入場料はWEBの事前購入で¥3,500、当日チケットは¥4,000となる(中学生以下は無料)。チケットを購入すれば、期間中は無料で再入場が可能。
長谷川は“100年前の感動を100年後に伝える”をコンセプトに、フランス革命前後から第二次世界大戦あたりまでの服を分解した“衣服標本”や、当時の衣服を分解したパーツをもとに手作業でパターンを起こした試着サンプルなどを制作している。今回の「半・分解展」では、「フランス革命の紳士服」「ヴィクトリアンの婦人服」「軍服の造形美」の3つをテーマに、フランス革命以前に貴族が着ていた男性用の宮廷服アビ・ア・ラ・フランセーズや1930年代のアメリカ海軍のコートの衣服標本、19世紀イギリスの身分の高い女性が着ていた婦人服の試着サンプル等、約70点を展示。開催期間中は長谷川本人も在廊する。
今回の展示について、長谷川は「旧い衣服を分解してつくった“衣服標本”の内部構造をじっくりと見てほしいですね。そして、構造を理解したら試着サンプルを着ていただきたいです。今回はレディースの服も多く展示するので、これまでの紳士服だけの展示とは違った楽しさがあると思います」とコメントした。
イベント期間中は日程によって特別展示スペースを設けたり、ゲストを招いたイベント(要事前予約)も行う。