「シャネル・ネクサス・ホール」の2022年展覧会の第1弾は写真家・堀清英の「RED」

「シャネル・ネクサス・ホール」は2022年に開催する展覧会の第1弾として、写真家・堀清英の写真展「RED」を開催する。会期は2022年1月19日〜2月20日。

堀は雑誌や広告等、幅広い分野で活躍し、特にアーティストのポートレイト作品で知られる。特に影響を受けた作家は、自身が人生の要所で作品や本人に何度も会ってきたビート詩人のレジェンド、アレン・ギンズバーグ。2017年に発表した、東日本大震災後にまとめたシリーズ『re;HOWL』は、 ギンズバーグの代表作『Howl(吠える)』の冒頭にある一節、「僕は見た 狂気によって破壊された僕の世代の最良の精神たちを……」(註)に触発され、アイロニカルな視線を現代社会にむけて制作された。

今回が初公開となる表題作の「RED」では、視線を自己の内に向けて、“自分”とは何者か?という問いへの答えを追求する。公園に残る古い遊具、ゴミ処理場、科学館等で撮影された すべての写真には赤いワンピース姿の女性が登場する。これらはすべて「自分自身を投影した、セルフポートレート」だという。

また、「RED」シリーズの他、シュルレアリスムからの影響を感じさせる1990年代以降の作品群や創作活動の原点である手製のフォトブック等を三部構成で展示する。

堀は大学時代にデザイン事務所でアルバイトをしたことで写真に興味を持つ。カナダの写真家、ユサフ・カーシュに自身のポートレイトを依頼したことをきっかけに、本格的に写真を始める。1991年からニューヨークの国際写真センター(ICP)で写真を学び、作品制作を開始。1997年に帰国後、ファッション誌やカルチャー誌で活動する。他にはミュージシャンのCDジャケットやライブ写真も手掛ける。

註)アレン・ギンズバーグ「吠える」(諏訪優訳編『増補改訂ギンズバーグ詩集』思潮社刊 初出「Allen Ginsberg, Howl and Other Pems」1956)より

■RED
会期:2021年1月19日〜2月20日
会場:シャネル・ネクサス・ホール
住所:東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング4F
時間:11:00~19:00(最終入場18:30)
入場料:無料
Webサイト:https://nexushall.chanel.com/program/2022/red/

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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