鈴木ヒラク・村山悟郎・やんツーによる展覧会「Drawings – Plurality」が渋谷パルコで開催

パルコは、「ドローイングとは何か?」という根源的な問いをテーマとした、鈴木ヒラク・村山悟郎・やんツーの3人のアーティストによる展覧会「Drawings – Plurality」を渋谷パルコの「パルコミュージアムトーキョー」で開催する。会期は1月21日〜2月7日。

3人のドローイングはそれぞれ独自の観点を持っているが、互いに絡まり合う関係にある。宇宙の万物が現す線から路上の記号までを解体・再接続し、新たな言語としてのドローイングを探究する鈴木ヒラク、触覚的な線描を用いながら有機体の自己組織化を創発させる村山悟郎、そしてメディア・機械・装置が造りだす線描に人が何を見いだすのか軽妙に問うやんツー。この3者のドローイングには、必ずしも人間を中心に据えない線の広がりがある。

鈴木は、天体現象や自然物における時間積層、また都市の断片などに潜在する線を筆跡として採取し、光を反射する物質を用いて描く/書くことで、時空間における光の軌跡として提示。また、村山は、タンパク質の構造化や、魚やトカゲそして貝殻模様などの生物の体表に現れるチューリングパターンのように、生命が組織化することで生み出す線に傾注している。そして、この2者のドローイングの間を縫うようにして、やんツーの機械の線が問いを紡ぎ出す。機械や装置を用いることで物理的に発生する不確定性を取り出し、理性を伴わない要素を含んだ線を生成させるやんツー。

これらの物質・生命・機械が絶妙なバランスで相互に交わる領域に、人はどのような差異や芸術を見いだすのか。本展では、このPlurality(複数)のドローイングに相互参照しあう線を引きながら、それぞれの実践を紐解いていく。

■「Drawings – Plurality」 複数性へと向かうドローイング <記号、有機体、機械>
会期:2022年1月21日〜2月7日
会場:パルコミュージアムトーキョー
住所:東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ4階
時間:11:00〜20:00 
※入場は閉場の30分前まで
※21日はオープニングイベントのため16:00閉場
※最終日は18時閉場
※営業時間は感染症拡大防止の観点から変更の可能性があります。来場の際は渋谷パルコHPをご確認ください
入場料:一般¥300 ※小学生以下無料
https://art.parco.jp/museumtokyo/detail/?id=903

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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