対談・渋谷慶一郎 × 飯島望未 新曲「BORDERLINE」のMVで初共演した2人が語るビハインド・ザ・シーン:連載「MASSIVE LIFE FLOW——渋谷慶一郎がいま考えていること」第7回

領域を横断しながら変化し続け、新しい音を紡ぎ続ける稀代の音楽家、渋谷慶一郎。そんな渋谷に密着し、その思考の軌跡や、見据える「この先」を探る連載「MASSIVE LIFE FLOW」。第7回では、渋谷エリアを盛り上げる文化プロジェクトとして発表された渋谷の新曲「BORDERLINE」、そのMVに出演したバレエ・ダンサーの飯島望未との対談をお届けする。

「BORDERLINE by Keiichiro Shibuya feat. Alter3 and Stephanie Poetri」
渋谷駅の東口地下広場を舞台に渋谷・オルタ3・飯島の3者が共演し、フューチャリスティックで独創性あふれる映像・音世界を展開。飯島は振付家・ダンサーの小㞍健太のコレオグラフによる、「人間とアンドロイドの境界線」を見る者に問いかけてくるような唯一無二のダンスを披露している。本楽曲の歌詞はAIによるもので、「渋谷/地下/BORDERLINE」といったキーワードをもとに、東京大学の池上高志教授の協力により、AIによる作詞が実現した。

「アンドロイドとAIによる世界初のポップミュージック」と銘打たれた渋谷作曲の楽曲「BORDERLINE」は、AIが作詞した詞世界を、渋谷の諸作でもおなじみのアンドロイド・オルタ3と、世界を席巻する〈88rising〉所属シンガーのステファニー・ポエトリーが歌い上げるという、コンセプチュアルでいてキャッチーさも併せ持つ渋谷ならではの刺激的な1作。そのコンセプトを表現する映像作品において、渋谷、オルタ3とともに出演し重要な役割を担うのが、世界的に活躍するバレエ・ダンサー、飯島望未(K-BALLET COMPANY プリンシパル)だ。今作で初共演を果たした両者に、プロジェクトの背景や互いの表現領域などについて、言葉を交わしてもらった。

揺らぐリアリティの閾値、人間/アンドロイドの境界線

――この度公開された「BORDERLINE」は、渋谷エリアを盛り上げる文化プロジェクトとなり、楽曲、映像ともに非常に刺激的な作品となっています。まず、今作が生まれた経緯やコンセプト、そして飯島さんをオファーされた経緯を教えてください。

渋谷慶一郎(以下、渋谷):そもそものオファーが「ただ音楽を作るだけではなく、何か作品を制作してほしい」という内容だったんです。渋谷が関係するプロジェクトということで、僕は生まれも育ちも渋谷、姓も渋谷の「渋谷系」なので、僕以外に適任はいないだろうと喜んでお受けしました(笑)。

「BORDERLINE」というコンセプトは、今さまざまなところでリアリティの閾値が揺らいでいることや、ボーダーライン・パーソナリティ・パターンの方が増えていること(笑)、撮影することになっていた場所が渋谷の地下の改札前であること、そして僕が近年の作品で問い続けている「人間とアンドロイドの境界」といった背景や問題設定から生まれました。でも、一番大きかったのは「このプロジェクトのタイトルを決めないと」と思ってた時に、結構前に買った胸に「BORDERLINE」と書いてあるTシャツが部屋で目に入ったことで、こういうことはよくあるんです(笑)。

それで、「BORDERLINE」をテーマに、AIが作詞した歌詞をアンドロイドと人間が共に歌う楽曲を作り、そのMVとして渋谷という街の地上・地下のボーダーライン=地下空間を舞台に映像を制作することにしたんです。あまりない形態のコラボレーションだからあえてMVという定型に落とし込んだ方がいいと思って。その映像作品で、僕とアンドロイドのオルタ3と共演してもらうのは誰がいいかと考えていたところ、望未ちゃんがぴったりだなと思って、声をかけたんです。

――飯島さんはオファーがあった際、どのようなことを思いましたか?

飯島望未(以下、飯島):正直なところ、不安な部分もありました。私が主に踊っているのはクラシック・バレエで、伝統的な作品が多いんです。一方、渋谷さんは先進的なテクノロジーを使って、そういった伝統的なものを踏まえつつそこからは1歩踏み出した芸術作品を生み出してる人だから、「果たしてうまく融合できるかな……」と思ったんです。私はコンテンポラリー・ダンス作品を踊ることもあるんですけど、それともまた違うものですし。でも、渋谷さんがやっている作品には興味や憧れがあったので、不安以上に「やりたい!」という気持ちが大きかったですね。

渋谷:クラシックだけじゃなく同時にコンテンポラリーもやっているのも、望未ちゃんがいいなと思った理由の1つ。僕がパリに住んでいた頃、あっちで最初にやった仕事がオペラ座とパレ・ド・トーキョーのコラボレーションで、その時にオペラ座のバレエ・ダンサーのジェレミー・ベランガールと仲良くなったんです。彼もクラシック・バレエとコンテンポラリー・ダンスを両方やる人なんだけど、やっぱり基本的なメソッドができていて、ちゃんと動ける。僕も、普段全然意識しないけどベースにあるのはクラシックというか西洋音楽で、そこにエレクトロニクスやアンドロイドのようなテクノロジーが介在している。それもあって、(クラシックもコンテンポラリーも)両方同時にやってる人は、僕としてもやりやすいというか、しっくりくるんです。

――飯島さんは過去にインタビューでウィリアム・フォーサイスがお好きだとも仰っていましたね。

飯島:そうですね。ヒューストン・バレエにいた頃に、『精密の不安定なスリル』と『イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド』、『アーティファクト』を踊っています。先ほどの渋谷さんのお話にあったように、フォーサイスもまたクラシック・バレエの動きを根底にしつつ、新しいムーブメントを開拓した振付家なので、そういった意味でも彼の作品が好きです。

渋谷さんがクラシックを通っているというのは、作品を聴いていても伝わってきます。ピアノ曲ではもちろんですけど、電子的なサウンドの楽曲でも無機質な感じではなくて、とても心に刺さる。今回、渋谷さんの音楽で初めて踊ってみて、「意外に踊りやすい!」って思ったんです。それも、クラシカルなものが根底にあるからなのかなって。

渋谷:「踊りやすい」っていうのは撮影の時も言ってたよね。

飯島:音楽に乗せられて体が動いたというか、気持ちよく踊れましたね。

音楽家にとってのダンス・舞台芸術、ダンサーにとっての音楽という存在

――渋谷さんは音楽家としてオペラ作品も手掛けており、ダンスやパフォーマンスにも関わっています。そんな渋谷さんから見て、バレエや舞台芸術の魅力はどんなところにありますか?

渋谷:まず、色々な芸術のハブになり得ること。100年くらい前に音楽を(エリック・)サティ、(パブロ・)ピカソが衣装と美術、(ジャン・)コクトーが脚本をやった『Parade』とかあったじゃないですか。僕も、10年前に初音ミクのオペラ作品『THE END』をやった時に、当時「ルイ・ヴィトン」のデザイナーとしてモード界を席巻していたマーク・ジェイコブスが初めて2次元のキャラクターの衣装をデザインするのはおもしろいと思って、彼にオファーしたんです。1つの作品に集ってコラボレーションができるのは、舞台芸術のおもしろいところですね。あと、やはり身体の動きを想像することで音楽的に触発されることは当然あります。

あと、僕はフィリップ・グラスの作品にもあるような、ピアノとダンサーの1対1のパフォーマンスもすごく好きで。いつかそういうのもやりたいなって思ってます。

――では、飯島さんにとって音楽はどのような存在でしょうか。

飯島:クラシック・バレエにとって音楽の力は絶対的なものだと思います。だから、音楽が何か奏でられることによって体が自然と動き出すことがほとんどです。

渋谷:クラシックやっているダンサーって、みんなそう言うよね。さっき話したジェレミーも、オペラ座で一緒に作品制作してる時に「10秒全く動かないで固まってて」って言ったら、「それはできない」って返されて。不思議というか、やっぱり身体的な訓練っていうか習慣、癖はすごく強いんだよね。

飯島:確かに、それが振り付けであればできても、即興だと、ちょっと難しいんですよね。やっぱり、いかに音楽が私たちにとって必要不可欠かっていうのはありますよね。

即興という営為、アンドロイドとの共創関係

飯島:渋谷さんは昔から即興をよくやってたんですか?

渋谷:僕が一番最初に人前で即興をやったのは、学生時代にレストランでピアノ弾きのバイトをしてた時かな。 いつも楽譜を持って行ってたんだけど、楽譜って重たいから、バイトが終わった後に遊びに行く時に邪魔でさ(笑)。それである時、楽譜を持たずに即興で演奏してたんだけど、誰もそれが即興だと気付かないというか文句も言われなくて(笑)。「これでいいんだ」と思って、そこからはずっと即興でピアノを弾いてた。「今の曲はなんですか?」とか聞かれると困ったりしながら。それで、初めてコンサートで人と一緒に即興演奏をしたのは大尊敬していた高橋悠治さんで、 我ながら度胸あったなと思う。今では人間相手だけじゃなくて、アンドロイドとも(即興を)やってるけど、すごくおもしろくて。

飯島:人とアンドロイドとやる時の、一番の違いってどんなところだと思いますか?

渋谷:アンドロイドと即興をすると、自分の演奏が悪いと(アンドロイドは)それについてくるから、全体として良いものにならない。まず自分の演奏が良くないと駄目。あと、自分が好き勝手にやっても駄目で。アンドロイドもこっちの流れから脱線して歌い始めたりもするから、それについていったり。人間とやる時よりも、もっと協調していかないとおもしろいことにならない。そうするとお互いどんどん良くなるから、あっという間に時間が経っちゃう。

――飯島さんは今回の作品でオルタ3と共演されましたが、振り返ってみていかがですか?

飯島:渋谷さんが今お話ししていた、アンドロイドと即興する時の感覚に近いものを感じました。オルタ3も踊っていて、一緒に踊る時に、自分が感じている身体感覚を向こうに協調させていくというか……。そうやってオルタ3に動きを合わせていく中で、「今、オルタ3と感覚がつながっているかも?」と感じる瞬間があったりして。それは私の錯覚なのかもしれませんけど。

渋谷:いや、オルタ3と望未ちゃんの動きがシンクロしてる瞬間が本当にたくさんあって、どのテイクを使うか迷うくらい、いいものが撮れてた。

飯島:ありがとうございます。難しいところもありましたけど、とても刺激的で楽しい経験でした。

芸術における伝統的なものと、テクノロジーの在りよう

飯島:今日は渋谷さんにすごく聞きたいことがあって。渋谷さんが作品にアンドロイドを用いる理由を教えてもらいたいんです。私は人間だけでつくる伝統的なバレエをやっていて、渋谷さんがやっていることはそのちょうど反対の際にあると感じているので、その意義や必要性を知りたいし、学びたいんです。

渋谷:バレエでもオペラでも、とにかく人間が中心になってるじゃない? その人間中心主義というのは西洋の特徴的な思考、制度なわけで。例えばクラシックの歌手とか演奏家とか演じる側の人はそこで競うしかないかもしれないけど、僕は作曲家だから、西洋の形式・制度に従っていても、その枠組みを超える作品を作ることができないし、結局のところ西洋人に勝てない。僕がやってるような音楽はどこまでいっても西洋音楽がベースにあるから。「じゃあどうしようか?」って時に、これまで琴や尺八を使う作曲家達もいたわけだけど、それは装飾とかアクセント的なものとしてしか機能しないから、もっと根本的に違うことをやらなくちゃいけないとずっと思ってた。

だから、今から10年くらい前にさっき話した『THE END』という、オペラだけど指揮者もオーケストラもいないし、歌手もいなくて舞台映像だけがあり、初音ミクが歌う「人間不在のオペラ作品」を作ったのね。重要なのは、それをレスタティーヴォとかアリアとか、伝統的なオペラの形式に則った上で、パリのシャトレ座という通常のオペラもできる劇場でやることで、そのコントラストが現代だと思った。そのギャップは、日本人だからこそできる戦い方かなと思って。それを経て、「人間不在の芸術」で次に何がやれるかを考えて出てきた答えが、アンドロイドを使うことだった。

飯島:なるほど。そういう経緯でアンドロイドにたどり着いたんですね。

渋谷:中心にいるのが、人間じゃなくてアンドロイドの歌手や指揮者になった時に、人間の側がどう変わるのかという問題提起でもあるし、実際に社会の中で人間がテクノロジーに使われていることのメタファーだったりもする。人や社会のリアルの閾値って変わっていくし、2018年に最初にアンドロイド・オペラをやった時に比べて、今はその感覚がもっと伝わってるって感じるね。

飯島:あと単純に、アンドロイドの存在ってすごくキャッチーで、人を引きつけるところがありますよね。

渋谷:同時に、気持ち悪いじゃん、少し。僕は、気持ち悪さとか怖さって、表現や芸術においてすごく重要な要素だと思ってる。

飯島:確かにそうかもしれません。まさに『Scary Beauty』(※編注:渋谷による2018年初演のアンドロイド・オペラ作品)というか。

渋谷:そうそう。あのルックスで感動的な歌を歌ったら、ざわざわするよね。その「感じたことなさ」が重要だと思ってて。

――先ほどお話しされていたように、飯島さんはコンテンポラリーも踊られていますし、モデル活動などファッション方面でもご活躍されています。そのような飯島さんが、伝統やクラシック・バレエというものにどのように向き合っているのか、改めてお聞かせください。

飯島:私は、コンテンポラリー・ダンスも好きだし、ファッションも好きで色々やらせてもらっていますけど、私にとって、第一にあるのはクラシック・バレエなんです。クラシック・バレエという伝統、変わらないものを守るために、少しずつ自分の活動や気持ちを変えてきたところがあって。

――以前のインタビューで、日本でクラシック・バレエをもっと幅広い層のお客さんに見ていただきたいとお話しされていました。

飯島:そうですね。日本だと、アートや演劇、ファッションなどに関わっている人でも、バレエを観たことがない人が多くて。アメリカやヨーロッパに比べると、バレエを観る人、知ってる人の数が少ないと感じています。向こうは、教育として子どもを美術館に連れて行ったり、バレエや舞台を観劇させたりする文化があるので、そういう違いも影響しているのかもしれませんけど。あと、日本ではまずダンサー個人の人柄だったりを好きになってファンになってくださって、そして作品を観に劇場に足を運ばれる方が多いと感じています。

渋谷:いわゆる「推し」みたいな。

飯島:そうそう。だから、自分がメディアに出たり色々やったりして、それがたくさんの方にバレエを観に来てもらうきっかけになればいいなって。バランスは難しいし、やり方はきちんと考えなきゃいけないけど、まずはバレエを知ってもらうことが大事だし、そういう活動は今後も続けていきたいと考えています。

アンドロイドやAIが社会に浸透してきた今だからこそ生まれた表現

――渋谷さんは飯島さんとコラボレーションされてどう思われましたか?

渋谷:新しいテイクを撮る時も、なんとなく惰性でやるんじゃなくて、明確に前回との違いを作ったり、ロジカルに考えて踊っているのが印象的でした。自分のことをメディアとして見ているというか、自分の身体をどう使うかを俯瞰的にコントロールできているし、勘所を掴むのも早くて。

こういう本格的な映像作品で新しいことやるの、今回が初めてだよね?

飯島:初めてですね。反響が楽しみです。今回の作品を楽しんでほしいですし、初めて私を知ってくださった方がバレエやダンスに興味を持ってくださると嬉しいですね。

渋谷:反響というところでは、未来の反響も楽しみなんだよね。今回のプロジェクトもそうだけど、僕が今やっていることは、AIやアンドロイドが人々の生活に入ってきている時期だからこそ可能な表現だと思っていて。例えば30年後にこれを見た人がどう思うか、すごく興味がある。

飯島:それは気になりますね!

渋谷:芸術というのは大体そういうものなんだけど、特にアンドロイドのことをやっていると、時間が生むギャップが強烈になってくる。この作品も、世界が終わる頃に「この時、人類はこんなことをやってたんだ」っていう記録としておもしろいものになってればいいなと思う。

■「BORDERLINE」
・作曲:渋谷慶一郎
・作詞:Cypher (AI)
・ヴォーカル:アンドロイド・オルタ3、Stephanie Poetri (88rising)
・映像出演:渋谷慶一郎、アンドロイド・オルタ3、飯島望未
・オルタ3製作監修:石黒浩
・オルタ3プログラミング:今井慎太郎
・GPT-3 プログラミング:池上高志
・コレオグラフィ:小㞍健太

渋谷慶一郎が映画作品『ホリック xxxHOLiC』(監督:蜷川実花、主演: 神木隆之介×柴咲コウ)に書き下ろした全21曲を収録したアルバム『ATAK025 xxxHOLiC』を発表。

渋谷慶一郎
東京藝術大学作曲科卒業、2002年に音楽レーベル ATAKを設立。作品は先鋭的な電子音楽作品からピアノソロ 、オペラ、映画音楽 、サウンド・インスタレーションまで多岐にわたる。2012年、初音ミク主演による人間不在のボーカロイド・オペラ『THE END』を発表。2018年にはAIを搭載した人型アンドロイドがオーケストラを指揮しながら歌うアンドロイド・オペラ®︎『Scary Beauty』を発表、日本、ヨーロッパ、UAEで公演を行なう。2020年に映画『ミッドナイトスワン』の音楽を担当し、第75回毎日映画コンクール音楽賞、第30回日本映画批評家大賞 映画音楽賞を受賞。
2021年には新国立劇場にて新作オペラ作品『Super Angels スーパーエンジェル』を世界初演。2022年3 月ドバイ万博にてアンドロイドと仏教音楽 声明、UAE 現地のオーケストラのコラボレーションによる新作アンドロイド・オペラ®︎『MIRROR』を発表。
4月には蜷川実花監督の映画「xxxHOLiC」の音楽を担当。8月にはGUCCIのショートフィルム「KAGUYA BY GUCCI」の音楽を担当。人間とテクノロジー、生と死の境界領域を作品を通して問いかけている。
http://atak.jp
Photography Mari Katayama

飯島望未

飯島望未
K-BALLET COMPANY プリンシパル。大阪府生まれ。6歳からバレエを始める。2007年ヒューストン・バレエ団研修生、翌年16歳最年少で入団。19年3月、同団のプリンシパルに昇格。主なレパートリーは『白鳥の湖』のオデット/オディール、『ロミオとジュリエット』のジュリエット、『マイヤーリング』のミッツィ・カスパー、『ジゼル』のタイトルロール、『シルビア』のタイトルロール、『くるみ割り人形』の雪の女王/クララ/金平糖の精、『眠れる森の美女』のリラの精/フロリナ王女、スタントン・ウェルチ振付『マダムバタフライ』のスズキ、『マリー』のマリー・アントワネットなど。その他多くのケネスマクミラン、ウィリアム・フォーサイス、イリ・キリアンやスタントン・ウェルチ作品などで主要パートを踊る。また、様々なコンテンポラリー作品にも多数出演。2019年7月、熊川哲也が総合監修を務めたBunkamura30周年記念「オーチャードバレエガラ〜JAPANESE DANCERS〜」に出演。2019年、シャネルビューティーアンバサダーに就任。2021年に帰国し、5月にKバレエ カンパニー『ドン・キホーテ』にゲストで主演。同年8月、プリンシパル・ソリストとして入団。2022年3月プリンシパルに昇格。
K-BALLET COMPANYオフィシャルサイト:https://www.k-ballet.co.jp/
Instagram:@nozo0806


author:

藤川貴弘

1980年、神奈川県生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒業後、出版社やCS放送局、広告制作会社などを経て、2017年に独立。各種コンテンツの企画、編集・執筆、制作などを行う。2020年8月から「TOKION」編集部にコントリビューティング・エディターとして参加。

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