建築家・長坂常のインスタレーション“まかない家具展”が「ティーハウス ニューバランス」で開催 制作過程の一般公開も

建築家・長坂常によるインスタレーション“まかない家具展”が2月18〜28日に「ティーハウス ニューバランス(T-HOUSE New Balance)」で開催する。

長坂常はスキーマ建築計画の代表を務め、これまでに「ブルーボトルコーヒー(BLUE BOTTLE COFFEE)」や「桑原商店」「ヘイ トウキョウ(HAY TOKYO)」等を手掛けてきた。

 “まかない家具”について長坂は、「大工などが現場の工事中に必要になる家具を、自分であり合わせの材料で手間をかけずに作るモノがある。よく知られているところとして相欠(あいがき)で作られたベニヤの作業台等がある。いずれも人に見せるために作られていない。あくまで、機能的なものとして作られ、とても素っ気ない。その素っ気なさが良い。そして、それはどの国の現場に行ってもある。そして、その“手間”の捉え方やそこにある材料が異なるので当然各々の国でそのあらわれは異なる。今までも気にしていなかったわけではないが、最近海外でお仕事させていただく機会が多くなり、事情の違う現場で生まれたそれを見てその魅力を強く認識させられた。我々はそれらを総称して“まかない家具”と名付けた」と語る。

 “まかない家具”という言葉は、長坂が展示の会場工事を監理している時に、大工が本造作の貫を利用して掃除用具置場を作っている様子を見て名付けられた。そこで、名前の由来である「ティーハウス」を再び制作現場にするため、2月6〜17日の期間は、「ティーハウス」の通常営業は休みとなり、長坂がミラノでの展示のための什器を制作するアトリエとなる。2月11〜12日には、通常営業と併せてその制作過程の一般公開も行われる。その後、展覧会の会期の2月18〜28日には、制作過程の中で必要になりその場で作られた“まかない家具”が展示される。

■T-HOUSE New Balance invites Jo Nagasaka Schemata Architects “まかない家具展”
会期 : 2月18〜 28日 ※11日、12日は展示の制作過程を一般公開
会場 : T-HOUSE New Balance
住所 : 東京都中央区日本橋浜町3-9-2
時間 : 11:00〜14:00、15:00〜19:00(月、火曜)、11:00〜19:00(金、土、日曜)
休日 : 水、木曜

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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