“キャラクター絵画”の極北をめざすアーティストのペロンミが東京初となる個展「ペロランダム」を開催

柔らかな描線とたゆみない自己省察で“キャラクター絵画”の極北をめざすアーティストのペロンミが東京では初となる個展「ペロランダム」を3月2日から4月17日まで開催する。会場は東京・自由が丘のart space「traffic」。

本展は全点新作でペロンミは、内なる自分あるいは友達のような存在を、主に「日記のように小さいサイズで」描いたという。ペロンミの作品は常に優しさの印象と共にあるが、それはペロンミの記憶と結びつき、人々(鑑賞者)の日常の些事とも繋がって世界を包み込む。個展「ペロランダム」は、作家・ペロンミが、地道な継続の果てに到達した2023年の現在地を示す。

開催にあたり、ペロンミは下記のステートメントを発表した。

2022年はできるだけ日記をつけるようにしていました。自分が考えていたことをすぐ忘れてしまうのでそれを覚えておきたいと思ったのです。その日記を2023年の1月に読み返したのですが、とっても戶惑いました。その日記には自分の中から出てきた言葉が非常に少なかったためです。人がこう言っていた、本にこう書いてあった、など人の考えが綴られているだけの、誰のものかわからない日記がそこにありました。書き始めてから読み返すのをとても楽しみにしていたので悲しかったです。今年 はしっかり自分の考えや感情を覚えておくために記録を残したいです。
個展のタイトルは最近好きなメモランダム(memorandum)という言葉と、自分の名前を組み合わせてみました。

■個展「ペロランダム」
会期:2023年3月2日〜4月17日
会場:art space 「traffic」
住所:東京都目黒区自由が丘1-25­21
時間:11:00〜19:00
休日:水曜日、第1・第3・第5火曜日 
https://traffic-pr.com

author:

TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

この記事を共有