現代美術家、蔡國強の大規模な個展「蔡國強 宇宙遊―〈原初火球〉から始まる」が国立新美術館で開催

国立新美術館とサンローランは国際的に大きな注目を集めてきた現代美術家、蔡國強(ツァイ・グオチャン/さい・こっきょう)の大規模な個展「蔡國強 宇宙遊―〈原初火球〉から始まる」を6月29日から開催した。会期は8月21日まで。

本展覧会は、蔡國強が30年前に発表した展覧会「原初火球」を彼の芸術的宇宙大爆発の原点と捉え、そして、この爆発を引き起こしたものは何であり、その後今日まで何が起こったかを探求する。宇宙と見えない世界との対話を主軸に、作家として歩み始めた中国時代、芸術家としての重要な形成期である日本時代、そしてアメ リカや世界を舞台に活躍する現在までの創作活動と思考を遡る本展覧会は、宇宙が膨張するかのように拡大してきた蔡の活動をたどる壮大な旅路のような個展となっている。

国立新美術館の柱も壁もない2000m²の大きな企画展示室1Eの、広場のような悠々とした空間で、一方には、歴史的なインスタレーシ ョン〈原初火球〉が再現され、その中には、ガラスと鏡を使った新作火薬絵画3作品を展示。隣り合ったもう1つの核は、LED を使った大規模なキネティック・ライト・インスタレーション《未知との遭遇》であり、観客は作品の中を自由に歩きながら体感することができる。本展覧会では、国内の国公立美術館と作家が所蔵する約50件の作品が展示され、知られざる多数の貴重なアーカイブ資料や記録映像、そしてアーティスト自身による1人称の説明が掲示されている。

展示室全体が1つのインスタレーションのような展示を通じて、蔡の深遠かつ軽やかな思考と実践の旅路を追体験できる。

■蔡國強「宇宙遊 ―<原初火球>から始まる」
会期:2023年6月29日〜8月21日
会場:国立新美術館 企画展示室1E
時間:10:00〜18:00
※毎週金・土曜日は20:00まで 
※入場は閉館の30分前まで
料金:一般1,500円、大学生1000円 
※高校生、18歳未満の方(学生証または年齢のわかるものが必要)は入場無料。 
※障害者手帳をご持参の方(付添の方1名を含む)は入場無料
休日:毎週火曜日
https://www.nact.jp/exhibition_special/2023/cai/index.html

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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