アーティスト・中村桃子が個展「nestle」を10月5日から開催 40点以上の作品を発表

アーティストの中村桃子は、「ルーフミュージアム(Lurf MUSEUM)」で、個展「nestle」を10月5日から30日まで開催する。本展では、「nestle = 寄り添う」をテーマに、中村がその時その場所で見たもの感じたものに寄り添いながら制作したキャンバス作品と、ドローイングから立体作品まで40点以上の作品を発表。描きたいものを描く彼女の今が凝縮された展示となっている。

中村は個展開催に際して、以下のステートメントを発表した。

描きたいものを描く。
「女性」と「花」の姿が、私の筆を動かしてくれます。
絵の中に登場する彼女たちの顔は、いつも無表情です。それは、誰かが泣いていても、本当はうれしくて泣いているのかもしれないし、たとえ誰かが笑顔であったとしても、それはただの笑顔だとは思いたくない。表情の理由は沢山ある。ないということは、沢山あるということだから。

人は、植物をみて何を思うでしょうか。私には、自由を助長してくれるような存在にあります。眺めた場所やその時の気温、心の模様によって植物がその都度何かを語りかけてくれる。彼女たちの身体に絡みつく草花は、そんなイメージを込めて寄り添っています。

nestle:寄り添う。
今回は、生まれ育った渋谷にある空間で。
1Fにあるカフェの家具や食器のそばで人々がお茶を飲みながら語り合い、時々渋谷の空気にそよぐ。
私は、みてきた景色や刺激によって、絵の中の隣同士の色を決めていきます。それは、明日描いたら明日の色に。空気に入り混じるものによって変化しているものを正確に捉えるように、互いに干渉し合うものに寄り添いながら描いていきます。

中村桃子

その他、本展に合わせて制作した中村桃子のグッズを、10月5日から11:00より「ルーフミュージアム」の店頭とオンラインストアでオリジナルグッズを販売する。

中村桃子
1991年、東京生まれ。桑沢デザイン研究所ヴィジュアルデザイン科卒業。グラフィックデザイン事務所を経て、アーティスト/イラストレーターとして活動。国内、アジアでの展示の他、広告、装画、雑誌、音楽 、アパレルブランドのテキスタイルなど、幅広く活動。

■Momoko Nakamura Solo Exhibition「nestle」
会期:2023年10月5〜30日*不定休
会場:ルーフミュージアム 1・2F
住所:東京都渋谷区猿楽町28-13 Roob1
時間:11:00〜19:00
休日:不定休
入場:無料
※展示作品は販売する

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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