写真家・濱田祐史が写真集『light there』を出版 「BOOK AND SONS」で写真展も開催

写真家・濱田祐史が写真集『light there』(FRAGILE BOOKS)を12月1日に出版する。

写真とは何かを問い続けてきた写真家・濱田祐史。濱田の新境地は、フィルムを使わず「そこにある光」を採集すること。

はじまりはコロナ禍の2020年。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下、外出自粛の夏の終わりに行った紫外光にだけ反応するアルミニウムの板 (PS版)をフィルム代わりにつかう実験から、本作『light there』が生まれた。

「Portable Museum(持ち運べる美術館)」として企図された本書には、20枚の写真プレートとともに未使用の「アルミの感光板」が1枚入っており、露光後にそれを送ると濱田が現像して返してくれる、という試み付き。

また発売を記念し、「BOOK AND SONS」では写真展「light there」を11月18日から開催。本書の元になったオリジナル作品数十点を1Fと2Fのスペースを使い展示する。

初日の11月18 日17:00~19:00には誰でも参加できるレセプションパーティーを開催するほか、11月26日17:00~18:30には、濱田と鈴木理策によるトークイベントも行われる。※要予約。

濱田祐史
1979年大阪府生まれ。2003年日本大学芸術学部写真学科卒業。東京を拠点に国内外で作品を発表している。写真の原理に基づき概念を構築し、自身の記憶、偶然などを介して写真の多様な表現機能に根ざしたパフォーマティブな作品を制作。近年の展覧会に「沈潜と蒸留」(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション、2020年)、「至近距離の宇宙 日本の新進作家 vol.16」(東京都写真美術館、2019年) 、個展に「Incidence and Reflection」(PGI、2022年)など。出版物に「photography?end」(magic hour edition、2022)、「Primal Mountain」(torch press、2019)などがある。
http://hamadayuji.com/
Instagram:@yuji.hamada

■濱田祐史『light there』
写真:濱田祐史
企画+編集:櫛田理
アートディレクション+デザイン:尾中俊介 (Calamari Inc.)
翻訳:ミヤギフトシ
出版社:FRAGILE BOOKS 
付録:アルミの感光板
言語:日本語/英語
部数:限定200部(ナンバー・サイン付)
定価:¥24,000
刊行日:2023年12月1日

■濱田祐史写真展「light there」
会期:2023年11月18日〜12月5日
会場:BOOK AND SONS
住所:東京都目黒区鷹番2-13-3 キャトル鷹番
時間:12:00〜19:00
休日:水曜日
料金:無料
https://bookandsons.com/blog/light-there.php

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TOKION EDITORIAL TEAM

2020年7月東京都生まれ。“日本のカッティングエッジなカルチャーを世界へ発信する”をテーマに音楽やアート、写真、ファッション、ビューティ、フードなどあらゆるジャンルのカルチャーに加え、社会性を持ったスタンスで読者とのコミュニケーションを拡張する。そして、デジタルメディア「TOKION」、雑誌、E-STOREで、カルチャーの中心地である東京から世界へ向けてメッセージを発信する。

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